アルミ風船・マイラーバルーン

子供たちが大勢集まる誕生日パーティでは風船が大人気だが、事故が起きているため注意が必要だ。最近アメリカで起きた事例を、『WSB-TV』『NEW YORK POST』などが報じている。

 

■パーティのために風船を準備

1日、アメリカ・テネシー州のクリントンで、アレクサンドラ・ホープ・ケリーちゃんという7歳の女の子が、自宅内で起きた予期せぬ窒息事故で死亡した。

原因は、9月27日に行われた誕生日パーティを盛り上げるため、母親のシャンナ・ケリーさんが購入したヘリウム風船だった。パーティが終わった後も、自然にしぼむまでと放置して戯れていたという。

 

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■人気のアルミ風船だが…

しかしある時、1つの大型ヘリウム風船が割れ、素材の軽量フィルムが頭部に完全に覆いかぶさったことで、アレクサンドラちゃんは窒息死した。

その風船は「7」という数字をかたどり、高さが34インチ(約87センチ)あるアルミ風船(マイラー風船)だった。これはナイロンなどの素材にアルミニウムを蒸着させたもので、さまざまな形で製造することが可能だ。

 

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■「ラテックス風船だけが危険」は誤り

シャンナさんによると、風船でたっぷり遊んだ後、アレクサンドラちゃんは「割ってみたい」と言うようになった。

ラテックスの風船は破裂したら危険だと思い、シャンナさんも警戒して付き添っていたが、アルミ風船なら割れても安全だろうと思い、その場を離れてしまったそうだ。

「私のたった1人の娘は、よく歌って踊って、手芸が大好きな子でした。まさかこんな事故が起きるとは…。皆さんも十分に気をつけてください」とFacebookに綴っている。

 

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■風船は窒息事故の主な原因

アレクサンドラちゃんの司法解剖の結果がわかるのは、早くとも4ヶ月後になる。ヘリウムガスによる中毒死か、それとも窒息死か、あらゆる可能性を視野に調べていくそうだ。

米国消費者製品安全委員会によると、風船は子供の窒息死の主な原因であり、口で膨らませる時や割れた時の他、さまざまな状況で思わぬ事故が起きているとのこと。喉や肺に付着すれば、簡単に呼吸が妨げられてしまうという。

パーティ用大型ヘリウム風船で7歳女児が窒息死 破裂時にアルミフィルムが頭を覆い…