マインツとの契約を解除された元オランダ代表FWアンワル・エル・ガジ(28)が、クラブに対して法的措置を講じるようだ。

エル・ガジは、10月15日イスラエルハマス紛争を受け、自身のインスタグラムのストーリーを通じて、パレスチナ寄りの投稿を行った。すぐさま当該投稿を削除したが、クラブはこの行動を問題視。17日にトレーニングと公式戦出場から除外されることが発表されていた。

マインツは元々、ユダヤ人オイゲン・サロモン氏らによって創設された経緯があり、イスラエル寄りのクラブと言える。その点からもエル・ガジが同クラブでキャリアを継続することは難しいとの見方もあった。

その後、クラブと同選手は度重なる話し合いを通じて和解に至ったとされたが、再び自身のインスタグラムで「自分の立場わ変わっていない」と主張。11月2日に契約解除となっていた。

この措置に対して不満に思っており、エル・ガジの弁護士はドイツ『Allgemeine Zeitung』に対して「最新の投稿には表現の自由の対象外となる発言は見当たらない」とコメント。クラブの措置に疑問を呈していた中、法的措置を考えているという。

なお、イギリスBBC』によれば、一連の騒動により、エル・ガジに対して虐待的なメッセージが送信されているとのこと。エル・ガジ本人や家族に対する殺害の脅迫や「テロリスト」として扱うものなども含まれているという。

その一部はイギリスから送信されているとされており、英国フットボール警察ユニット (UKFPU) が調査を始めている。