映画ナポレオン』のワールドプレミアが日本時間11月15日(水) にフランス・パリで開催された。

会場となったのはパリ8区のサル・プレイエル。ナポレオンが率いたアウステルリッツの戦いでの大勝の記念に建てられた【凱旋門】にも程近い巨大コンサートホールだ。レッドカーペットナポレオンを演じたホアキン・フェニックスが登場すると、待ち構えていた報道陣が一斉にカメラを向けた。ステラ・マッカートニーのスーツに身を包み、笑顔で共演者やスタッフと久々の再会を楽しんだ。

ホアキン・フェニックス

ナポレオンの妻・ジョゼフィーヌを演じたヴァネッサカービーは「共感することが多かったです。離婚を公にされても、大きなプレッシャーの中、帝国の後継者を産むことができなかったことでさえもジョゼフィーヌは最後まで威厳を保ち、素晴らしい存在であり続けたと思います」、ナポレオンの盟友ポール・バラスを演じたタハール・ラヒムは「多くの経験を積むことができました。演出だけでなく、編集においても自分が何を望んでいるのかを熟知している監督を目の当たりにしているのですから。非常に感銘を受けました」と感謝を述べた。

ハール・ラヒム

そのほかゲストとしてホアキンの妻で俳優のルーニーマーラやヴァンサン・ペレーズらもこのプレミアに参加し、公開を前に歓喜の“凱旋”となった。

上映会場では軍楽隊のパフォーマンスも行われ、客席の期待は最高潮。満席の客席の中をリドリー・スコット監督が登場すると大きな拍手が送られた。スコット監督は、「この映画を皆さんは魅力的に思ってくださることでしょう。私はイギリス人ですが、最も有名なフランスの歴史をこの映画に収めています。正しく描けていることを願っています。ナポレオンの伝説は、彼の生前と同様に今日でも注目されています。ナポレオンが1821年に亡くなってから、毎週1冊のペースで本が書かれ、それは10,400冊にものぼります。私はジョセフ・コンラッドのナポレオンをテーマにした小説をもとに、何年も前に構想を練り始めました。私のフランス文化への情熱が合わさり、ナポレオンへの熱は決して冷めることはありませんでした。幸運にもホアキン・フェニックスをナポレオン役に、ヴァネッサカービージョゼフィーヌ役として起用することができました。もちろん、他の素晴らしいキャストやスタッフたちにも恵まれました。皆さんにぜひ楽しんでいただけることを願っています」と締めくくると、その後は会場内でスタッフ・キャストらと上映を見守った。

なお日本時間11月16日(木) にはスペインプレミア、そして17日(金) にはかつてナポレオンと世界の覇権を争ったイギリスでのプレミアが予定されている。

<作品情報>
ナポレオン

12月1日(金) 公開

公式サイト:
https://www.napoleon-movie.jp/

左から)ホアキン・フェニックス、ヴァネッサ・カービー