社会人には、仕事そのもの以前に覚えることがたくさんある。名刺交換の方法に電話の取り方、会議室での座り方……うっかりすると、しぐさひとつでチャンスを逃しかねない。
この記事では、そんな大人のためのビジネスマナーを紹介する。さて、今回の問題は……?
問題:円卓にも上座がある。○か×か。
選択肢:○(ある) ×(ない)
さて、正解は……?
正解:○(ある)
円卓はしばしば平等の演出のために使われるが、実際には上座がある。具体的には、入口から遠いところが上座で、第2位は最上位の人からみて左隣の席。第3位は同じく右隣だ。これは、漢字文化圏では右よりも左が上位であるためだといわれる。
この都合で、中華料理の回転テーブルも、基本的には時計回りに回す。こうすれば、最上位→2位の順で料理がとれる。ただし、2位の人が料理を取り分けた後は、3位の人が逆側に座っているからといってテーブルを逆向きに回したりはしない。逆回転させると動きが読みづらく危ないので、以下は席次順よりも時計回りであることを優先するのだそうだ。
上座・下座の判断は部屋の窓の位置などによっても変わるので難しいが、周囲を気遣いながら自分の頭で考えるくせをつけると、間違いにくく理解も得やすい。
参考文献:
浅井真紀子監修『これ1冊でOK! 社会人のための基本のビジネスマナー』(ナツメ社 2019年2月)
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