社会人には、仕事そのもの以前に覚えることがたくさんある。名刺交換の方法に電話の取り方、会議室での座り方……うっかりすると、しぐさひとつでチャンスを逃しかねない。

 この記事では、そんな大人のためのビジネスマナーを紹介する。さて、今回の問題は……?

問題:円卓にも上座がある。○か×か。

選択肢:○(ある) ×(ない)

 さて、正解は……?

正解:○(ある)

 円卓はしばしば平等の演出のために使われるが、実際には上座がある。具体的には、入口から遠いところが上座で、第2位は最上位の人からみて左隣の席。第3位は同じく右隣だ。これは、漢字文化圏では右よりも左が上位であるためだといわれる。

この都合で、中華料理の回転テーブルも、基本的には時計回りに回す。こうすれば、最上位→2位の順で料理がとれる。ただし、2位の人が料理を取り分けた後は、3位の人が逆側に座っているからといってテーブルを逆向きに回したりはしない。逆回転させると動きが読みづらく危ないので、以下は席次順よりも時計回りであることを優先するのだそうだ。

 上座・下座の判断は部屋の窓の位置などによっても変わるので難しいが、周囲を気遣いながら自分の頭で考えるくせをつけると、間違いにくく理解も得やすい。

参考文献
浅井真紀子監修『これ1冊でOK! 社会人のための基本のビジネスマナー』(ナツメ社 2019年2月)

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近藤仁美

近藤仁美(こんどう・ひとみ)

クイズ作家。国際クイズ連盟日本支部長。

日本テレビ系高校生クイズ』『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』など、各種媒体に問題を提供する。

クイズの世界大会「World Quizzing Championships」では、日本人初・唯一の問題作成者を務める。

円卓にも上座はあるのか?【デキる大人のビジネスマナー】