宅配便

11、12日に東京ビッグサイトで開催されたアジア最大級のアートイベント『デザインフェスタ』で食中毒が発生した問題で、今度は返送をめぐり製造・販売店の“ずさん”な対応がX(旧・ツイッター)で話題に。さらなる炎上を招く事態となっている。

 

■事態を軽視し大炎上

食中毒の原因となったのは東京・目黒区にある焼き菓子店「Honey×Honey xoxo」(ハニーハニーキス)のマフィンで、購入者らから腹痛や体調不良を訴える声や、異臭がある、具材が糸を引いているなどの指摘が相次いだ。

同店はインスタグラムで謝罪文を投稿したが、その内容は絵文字を多用した感謝の言葉から始まり、代品や自身の負傷が癒えてからの対応になるなど事態の軽視や誠実さに欠ける姿勢を見せる。

するとSNSでは「お詫びとはとても思えない」「あまりにも認識甘すぎ」「文面から恐怖しか感じない」といった声が多数上がり、大炎上する事態となった。

 

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■クラス1のリコール対象に

ユーザーの反応や指摘を受け店側は投稿を修正。保健所に指示を仰ぐことや営業を停止とする旨を報告した。

その後、厚生労働省からは販売されたマフィン約3,000個について、健康への被害が最も高い「CLASSI」(クラス1)のリコール対象となることが公表。

これにより「デス(death)」や「デ」ザフェ「ス」の「マフィン」も掛け合わされて「デスマフィン」というワードがトレンド入りしているようだ。

 

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■返送方法が…

そしてきょう16日の早朝、マフィンを自主回収するとの投稿がされ、「レターパックにより店舗まで返送をお願いします」と呼びかけが…。

しかしレターパックは輸送の過程で潰れる可能性や密閉度への不安があるだけでなく、そもそも生ものは不可となっている。

この案内に耳を疑ったユーザーからは「レターパックデスマフィン送れ!?!?」「レターパックマフィン送れはヤバすぎ」「レターパックで腐ったマフィン送るとか正気なのか…??」との声が続出した。

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■「ちゃんと回収する気あるのかな」

すると店側は「ゆうパケットプラスにご変更させていただきます」と案内。しかし今度は「フリマアプリ経由でしか使えないやつやんそれ…」「腐ったマフィンを一度メルカリに売って、それをこの人が購入するのか??」などと指摘する声が。

「着払いの宅配便で回収すればいいのに」「そうじゃないだろ、としか」「レターパックだったり、ゆうパケットプラスだったり『ちゃんと調べたら利用できない(あるいは規約違反)』のものばかり提案してるし、ちゃんと回収する気あるのかな? と思う」と呆れる声が上がった。

 

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■哀れむ声も…

発払いについては殺人予告文が教育機関に送られたことによる苦渋の選択のようだが、返金を“PayPayで支払いたい”としており、「クラス1認定されたものをレターパックでってのもおかしいし、自分がしでかしたことなのにPayPay指定もおかしいし、土日祝日除く、時間も指定してるってどれだけ面の皮厚いのさ」「何よりも『出費を抑えたい』というのが優先されているんじゃないかな?」との声も。

収拾のつかない状況に「まともに相談できる方がいなかったんですかね……?」「ああ、マフィンの人、誰か手伝ってあげてくれ。親戚とかまともな人がさ」と哀れむ声も散見された。

なお、午前10時過ぎの投稿では厚生労働省のページが案内され、回収方法は「60サイズのゆうパック発払いにて以下の住所までご郵送後、ご連絡ください」となっている。

マフィン食中毒騒動、“返送呼びかけ”でさらなる炎上招く事態に 規約違反もみられ「正気なのか…?」