デュア・リパが、発売日やタイトルが未定の3rdスタジオ・アルバムのために、たくさんの“ひどいアイデア”の中から満足できる楽曲を選別しなければならない過程について語った。

 KISS FM UKのハリエット・ローズとのインタビューで彼女は、「少し時間がかかるんですよ。細かく選別して、自分が取り組んだものの中から最高のものを取り出そうとするプロセスを経ているんです」と述べ、「掘れば掘るほど、本当にいいところ、ジューシーなところにたどり着けます」と続けた。

 司会者が、デュアの音楽が大好きだから、ボツになった“くそな”デュアの楽曲をアルバム1枚まるごと聴いてみたいという変わった賛辞を送ると、デュアは笑い、「それはできませんよ」と提案を却下しつつ、「曲が流出してしまうと、そこ(が問題)なんですよね。出るはずのなかった曲が流出するってことは。自分が熟考している過程の大事なところで、本当に悪いアイデアを調べているのに、突然それをみんなが聞いてしまうんです。“それは私じゃない!私が私を把握しようとしてるもの”って思うんですよ」と、アーティストとしての気持ちを明かしている。

 今のところ、ファースト・シングルの「Houdini」が、2020年に大ヒットを記録したダンス・ポップ大作『フューチャー・ノスタルジア』に続く3rdアルバムからの唯一の新曲だ。テーム・インパラのケヴィン・パーカーと【グラミー賞】受賞のシンガー・ソングライター、トバイアス・ジェッソ・ジュニアがプロデュースとソングライティングを担当したこのシングルは、デュアの新作に対するよりサイケデリックなビジョンを示唆している。

 「Houdini」は、デュアにとって2年ぶりとなるサウンドトラック以外のソロ・シングルだ。「Don't Start Now」(2位)、「Levitating」(2位)、「Break My Heart」(13位)など、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”ヒットを生んだ『フューチャー・ノスタルジア』のリリース後、彼女は映画『バービー』のサウンドトラックの「Dance the Night」を含むいくつかのシングルに参加している。

デュア・リパ、楽曲流出のいら立ちを語る「それは私じゃない!私が私を把握しようとしてるもの」