ユニークな視点から日常を異化することに定評のあるスズキナオさんが今回とりあげるのは、家族。妻と子から始まり、双方の両親、そしてその祖父母とファミリーツリーをさかのぼって話を聞いていくうちに、知らなかったエピソードを知り、失われていた記憶がよみがえってきます。スズキ家の記憶が読者の記憶とシンクロする、やさしさ満点のファミリーエッセイです。

■本書の読み所

ある時、著者のスズキさんは「自分は家族と仲はいいけれど、知らないことも沢山ある」と気づきます。

そこから、実家で鍋をつつきながら、立ち飲み屋で一杯飲みながら、夫婦の思い出の場所で、ふと尋ねてみます。

「あの時ってさ……」。読めば誰もが「あっ、我が家にも同じような思い出がある!」「あの時、私が感じていたことと一緒だ!」と共感を覚え、暖かい気もちになれる1冊です。

■推薦コメント

【目次の一部をご紹介!】

いつの間にか引き継いでいたわが家の味/父のへべれけ“酒道”十ヶ条/ちょっと遠くに住んでいる兄妹たち/街を歩くすべてのお母さんと握手したい/オールナイトライブ祖父/世界に一つだけのかめきち/旅の夜のインタビュー/モモがいなくなってしまったこと/生まれた時のこと、おぼえてる?/目が覚めた時、横におってな/ちぐはぐなリズムの寝息

■書籍内容紹介

朝まで歌い続けた祖父の声、夢でしか会えない祖母の感触、旅の夜に聞いた息子の本音――。どんなに近くに暮らしていても、いちばん分からない。だから尋ねてみた。「あの時ってさ……」。知れば知るほど、もっと大好きになるから、家族って不思議だ。

■著者紹介:スズキナオ

1979年東京生まれ、大阪在住のフリーライター。 ウェブサイト『デイリーポータルZ』などを中心に散歩コラムを執筆中。 著書に『深夜高速バスに100 回ぐらい乗ってわかったこと』『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』(以上スタンド・ブックス)、『関西酒場 のろのろ日記』(ele-king books)、『酒ともやしと横になる私』(シカク出版)、『「それから」の大阪』(集英社新書)など。酒場ライター・パリッコとの共著に『椅子さえあればどこでも酒場 チェアリング入門』(ele-king books)などがある。

■書籍データ

【タイトル】思い出せない思い出たちが僕らを家族にしてくれる

【著者名】スズキナオ

【発売日】11月16日

【造本】四六判

【定価】1760円(税込)

【ISBN】978-4-10-355361-8

【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/355361/

配信元企業:株式会社新潮社

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