【2023年11月14日 キンシャサ(コンゴ民主共和国)発】

ユニセフ(国連児童基金)は、コンゴ民主共和国(DRC)のウガンダとの国境に近いベニ北東部で12日に起きたとされる襲撃事件を非難します。

第一報によれば、4歳から15歳までの子ども8人を含む29人が亡くなったとのことです。

ユニセフコンゴ民主共和国事務所代表のグラント・レイティは、「この襲撃の実に恐るべき残忍さは、信じがたいものです。民間人、特に子どもへの攻撃は、とてつもない苦しみをもたらし、社会の構造を根底から揺るがします。すべての子どもには、暴力や紛争の恐怖から解放され、安全に安心して暮らす権利があるのです」と述べています。

国連が「重大な権利侵害」と分類している子どもの殺害、傷害、拉致の事例は、今年に入って劇的に増加しています。その結果、コンゴ民主共和国では3年連続で、確認された子どもに対する重大な権利侵害の記録が塗り替えられようとしています。

最新のデータによると、2023年上半期に確認された子どもに対する重大な侵害行為の件数は、前年同期比で41%増加しています。2023年6月の「子どもと武力紛争に関する国連事務総長年次報告」によれば、2022年通年で2,420人の子どもに対して3,377件の重大な権利侵害がありました。

この傾向が続けば、国連が2005年に重大な侵害の監視と報告を開始して以来、過去最多を更新し、2022年の記録を上回るでしょう。

コンゴ民主共和国東部は長年にわたり不安定な情勢に苦しんできましたが、2022年以降、紛争と暴力が急激に悪化しています。東部では推定600万人以上が住む場所を追われ、アフリカで最悪の避難民危機を生んでいます。これは、規模において世界で3位以内に入る避難民危機にもなっています。

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