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全長5.0m弱、最高出力673psの高級セダン

中国のスマートフォン大手シャオミXiaomi、小米)は、2024年前半に同社初のEV(電気自動車)を発売予定だが、正式発表に先駆け、そのエクステリアデザイン明らかになった。

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このモデルは「SU7」と呼ばれる電動セダンで、ボディサイズは全長4997mm、全幅1963mm、全高1440mm、ホイールベース3000mm、車重は最大2205kgとされる。

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中国工業情報化部(MIIT)が公開したシャオミSU7のホモロゲーション用画像    MIIT

中国の政府機関である工業情報化部(MIIT)がオンラインで公開したホモロゲーション用の資料では、SU7のデザインと仕様の一部が確認できる。

中国カー・ニュースチャイナ誌の報道によると、SUVの製造は老舗メーカーBAICが請け負う予定だという。

パワートレインとしては、最高出力299ps、最高速210km/hの後輪駆動モデルと、最高出力673ps、最高速度265km/hの四輪駆動モデルの2種類が用意される。

エントリーモデルにはBYD製のLFP(リン酸鉄リチウムバッテリーを、上位モデルにはCATL製の三元系NMCニッケルマンガンコバルトバッテリーを搭載する。ただし、バッテリーの容量と航続距離はまだ確認されていない。

可動式リアウイングやLiDAR技術も装備されるようだ。19インチと20インチのホイールが用意され、245/45 R19と245/40 R20タイヤが装着される。

スマートフォン販売台数でサムスンアップルに次ぐ世界第3位のシャオミがEVの製造計画を明らかにしたのは、今年初めのことだった。共同創業者でCEOのレイ・ジュン氏は、北京で開催された第14期全国人民代表大会(全人代)で、「シャオミ自動車製造計画は予想以上に進んでおり、(プロトタイプの)冬季テストに成功しました」と述べた。

レイ氏はまた、2022年にEV部門シャオミオートモビルに30億元(約625億円)以上を投資したことも発表。研究開発部門のスタッフは2300人以上に増員したという。

SU7の価格について推測するのは時期尚早だが、中国メディアの報道によると、クラスとしてはミドル~ハイエンドに位置づけられるようだ。

レイ氏は以前、2025年に発売予定のSUVを含め、最大4車種を開発していることを示唆していた。

シャオミモデルを製造する工場の建設は、2022年に北京で始まった。


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