不適切にもほどがある!

2024年1月期の金曜ドラマ枠(毎週金曜夜10時)で放送される阿部サダヲ主演の『不適切にもほどがある!』(TBS系)に、河合優実、坂元愛登が出演することが決定した。

 
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■オリジナル・ヒューマンコメディ

同作は、阿部演じる昭和のおじさん・小川市郎(おがわ・いちろう)が1986年から2024年の現代へタイムスリップし、令和では“不適切”なコンプライアンス度外視の発言を炸裂。

コンプラで縛られた令和の人々に考えるキッカケを与えていく意識低い系タイムスリップコメディである。

脚本は宮藤官九郎氏が務め、妻を亡くした市郎とその1人娘、そしてタイムスリップしたことで出会う人々との絆を描く、ヒューマンコメディとしての要素も持つ完全オリジナルストーリーだ。

 

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■タイムスリップ先の登場人物たち

市郎がタイムスリップした令和で出会うシングルマザー・犬島渚(いぬしま・なぎさ)役を仲里依紗1986年に生き、とあるアイドルに心酔するあまり、その身なり言動をすべて完コピする男“ムッチ先輩”こと秋津睦実(あきつ・むつみ)役を磯村勇斗が。

そして、2024年から1986年に息子と共にタイムスリップする令和の社会学者・向坂サカエ(さきさか・さかえ)役を吉田羊が演じるのは既報の通りだが、このたび、市郎とサカエのそれぞれの子供を演じるフレッシュな若手2人が決定した。

 

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■阿部演じる市郎の娘役

市郎の1人娘・小川純子(おがわ・じゅんこ)役で河合の出演が決定。河合はこれまで第14回TAMA映画賞最優秀新進女優賞、第44回ヨコハマ映画祭助演女優賞、第35回日刊スポーツ映画大賞・新人賞など数々の賞を受賞。

若手実力派俳優として頭角を現している河合がTBSの連続ドラマにレギュラー出演するのは今作が初となる。今作で演じる純子は、非行を繰り返し、父・市郎とは日々言い争いが絶えないが、本当は父親思いの優しい一面を持つ昭和の女子高生。

河合と阿部は、舞台『フリムンシスターズ』と『ドライブイン カリフォルニア』の2作品で共演しているが、本格的な共演は今作が初めて。この2人がどのような親子を演じていくのかにも期待だ。

 

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■吉田演じるサカエの息子役

不適切にもほどがある!

令和の社会学者・向坂サカエの息子であり、サカエと共に2024年から1986年にタイムスリップする向坂キヨシ(さきさか・きよし)を演じるのは、今年1月期に放送した『100万回言えばよかった』以来、2度目のTBSドラマ出演となる坂元愛登。

2022年公開の映画『ある男』で、数百人に及ぶオーディションの中から安藤サクラの息子役に抜てきされ映画デビュー。その後、『100万回言えばよかった』で佐藤健演じる鳥野直木の中学時代を演じ、注目を集めたことも記憶に新しい。

今作で演じるキヨシは、令和に生まれ、母・サカエと共に1986年にタイムスリップした中学生。

四六時中エロいことを真剣に考えている年頃の男子で、昭和で出会った純子に一目ぼれしてしまったことで昭和の時代に残りたいと言い始めるが、そのほかにも理由があるようで…。

時空を超えたキヨシと純子の恋模様にも注目だ。

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■「全力でテレビの前で笑ってください!」

不適切にもほどがある!

小川純子役の河合からコメントが到着している。

河合:宮藤さん脚本の作品が大好きで、何度も感動し、笑わせてもらってきたので、自分がそんなドラマの一員になれるということがとてもうれしかったです! 宮藤さんが書くセリフを喋れることが今から楽しみです。

 

私が演じる純子は昭和の時代を生きる女子高生ですが、阿部さん演じる市郎との親子関係など、普遍的なところも大切にしながら、楽しんで演じていけたらいいなと思っています。

 

お父さん役の阿部さんとは、大人計画の舞台で2回ご一緒しています。阿部さんは、その場で何が起こっても受け止めてくれて、絶対に面白くしてくれる方だと勝手に思っているので、私もその胸を借りながら2人でどんな親子になっていけるのかとても楽しみにしています。

 

『不適切にもほどがある!』今を生きる全世代の方に届くようなドラマになればいいなと思っています。全力で3か月間楽しんで頑張るので、みなさんも全力でテレビの前で笑ってください! よろしくお願いします!

 

■「伝えたいことがはっきりしている作品」

不適切にもほどがある!

向坂キヨシ役の坂元のコメントは下記の通り。

坂元:このドラマのお話をいただいたとき、まずはとてもうれしかったんですけど、そのあとにプレッシャーもすごく感じました。すごい方々に囲まれていますが、負けないように自分の役割を全うできたらと思っています!

 

僕が演じるキヨシは、すごく真っ直ぐで純粋な男の子です。変なことばかり考えているけど優しくて…結構子供な奴だなと思いました(笑)。これまで僕は暗めの役を演じることが多かったんですけど、今回は明るい役になりそうなので、演じることが純粋に楽しみです。

 

脚本を読みながら、面白くてたくさん笑いました。でも面白いだけじゃなくて、ちゃんと伝えたいことがはっきりしている作品だと思うので映像になるのがすごく楽しみです!

 

年齢に関係なく全ての人が楽しめる作品だと思います。僕も作品の中の役割をちゃんと全うして盛り上げていけたらと思っています。ぜひ見てください!

 

■「ある意味この2人にかかっている」

プロデュース・磯山晶氏からもコメントが。

磯山氏:河合優実さんは、映画『PLAN75』とドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(NHK)を見て、ファンになり、純子役をオファーしました。透明感、存在感があって、ユーモアのセンスもあって、リアリティもあって「すごい女優さんだなあ」と思いました。

 

企画を作っていたときから、宮藤さんとの間で純子のキャスティングに非常に悩んでいたのですが、河合さんの名前が出てから2人ともスッキリしたのを覚えています。引き受けていただいてとてもうれしいし、阿部サダヲさんとどんな親子になるのか、ドキドキします。

 

坂元愛登くんとは、今年1月の金曜ドラマ『100万回言えばよかった』での、佐藤健さんの中学生時代のキャスティングオーディションが出会いです。坂元くんのアンニュイな現代性がとても良いなと思って選んで、実際の撮影でもピュアな演技で物語をすごく切ないものにしてくれました。

 

宮藤さんも阿部さんも彼の演技を見ていて、「坂元くん良いですね」と話していたので満場一致です。今回は、「デリケートな令和」からタイムスリップしてきて、動揺しながらも「粗雑な昭和」をリアルに楽しめる中学2年生のキヨシを演じてもらいます。

 

演技上段者の大人キャストに交じって、この2人がどのくらい振り切ってくれるか、とても楽しみです。このドラマは、ある意味この2人にかかっているので! 純子とキヨシをよろしくお願いいたします。

河合優実、坂元愛登が出演 阿部サダヲ主演新ドラマ『不適切にもほどがある!』