ドラマでもすっかりおなじみのジャンルとなった料理ドラマ。10月期も多数の料理ドラマがスタートし、物語を彩る珠玉のメニューが続々登場している。ここでは視聴者からの支持も高い3作品の料理ドラマをフィーチャー。番組の公式インスタグラムで紹介されている思わず食べたくなる至極のメニューをまとめてみた!

【写真】『何食べ』『フェルマーの料理』『あたりのキッチン!』ドラマに登場した珠玉の料理たち

きのう何食べた?season2』アラフィフ男性カップルの家庭料理たち

 西島秀俊内野聖陽がダブル主演を務める『きのう何食べた?』(テレビ東京系/毎週金曜24時12分)は、『大奥』などの作品で知られるよしながふみの同名コミックを実写化した物語。2LDKのマンションで同居する、料理上手で几帳面な倹約家の弁護士・シロさん(西島)と、その恋人で人当たりの良い美容師・ケンジ(内野)の毎日の食を通して浮かび上がる、男2人暮らしの人生の機微をつづる。現在放送中のseason2ではアラフィフに突入したシロさんとケンジの日常に訪れるささやかな変化に寄り添っていく。

第1話 ケンジの“体重”気遣ったカレイの煮つけ

 ファン待望のseason2の記念すべき第1話に登場した料理はカレイの煮つけ。物価が高騰しているにも関わらず食費月2万5千円を死守していたシロさんが、体重の増加に悩むケンジのために作った渾身の料理が「カレイの煮つけ」とポテトサラダ、そしてオクラおかか炒めというヘルシーメニュー。

 第1話放送後には番組公式インスタグラムに、メインのカレイの煮つけをはじめとした献立の写真が公開されている。食欲をそそる照りが出た煮つけは、写真を見ているだけでも白米が進みそう。番組ファンからもコメント欄に「最高の食卓」「カレイ食べたい!」などの声が寄せられている。

■第5話 アラフィフ突入した2人、クリスマス新メニュー

 シロさんが元カレと同棲していた頃の苦い思い出が描かれた第5話では、年に一度の手作り「クリスマスディナー」が登場。毎年シロさんはケンジのために鳥肉の香草パン粉焼きやラザニア明太子サワークリームディップを作っていたのだが、シロさんは体重を気にするケンジのために今回から煮込み料理へシフト。牛のスネ肉を丁寧に調理したビーフシチューシーザーサラダ、そしてケンジの大好物でもある明太子サワークリームディップでプレミアム感を演出。

 放送後の公式インスタグラムに投稿されているメニュー写真にも、ファンから「我が家もクリスマスは毎年ビーフチューです」「明太子ディップめっちゃ食べたい…」といったコメントが集まっている。

フェルマーの料理』調理師免許を持つ高橋文哉の手さばきにも惚れる!

 小林有吾の同名コミックを高橋文哉&志尊淳のダブル主演で実写化したのが『フェルマーの料理』(TBS系/毎週金曜22時)。数学者への道を挫折した天才数学少年・北田岳(高橋)が、謎多きカリスマシェフ・朝倉海(志尊)と出会い、「料理の世界」に導かれて数学的思考で料理という難題に立ち向かっていく姿をエモーショナルに活写する。

■第2話 “世界標準”の肉じゃが

 海に料理の才能を見出され、高校卒業後に上京した岳。2つ星フレンチレストラン「K」で働くことになった岳は、オーナーシェフの海から1週間を期限とした「賄いトライアル」を課せられる…。失敗を繰り返しながらも岳がたどり着いた賄いメニューは「世界標準の肉じゃが」。肉じゃがの素材の風味を極限まで染み込ませた牛フィレ肉と、あえて皮を黒焦げにしたジャガイモをマッシュして作ったピュレで構成された賄いで、岳はスタッフたちの信頼を得ることになる。

 放送後、番組公式インスタグラムは世界標準の肉じゃがのメニュー写真とレシピを公開。ファンからはこの異色すぎる肉じゃがに対して「本当にレシピとして存在するなんて」「食べてみたい!」などの反響が届いている。

第3話 甘鯛ポワレのお茶漬け

 岳が海から“大事なお客様”を迎える臨時休業日の厨房を任せられる第3話のテーマは“旨味の相乗効果”。岳は幼い頃のご馳走だった“甘鯛のお茶漬け”からインスパイアされた「甘鯛ポワレお茶漬け」という独創的なメニューを完成させる。甘鯛のイノシン酸と生ハムグルタミン酸を掛け合わせることで風味と香りにインパクトを与えつつ、白米で味を調和させる。岳の数学的思考から導き出されたメニューに海も思わず納得の笑みを浮かべる。

 第3話放送後に番組公式インスタグラムは「ぜひ、香りも一緒に楽しんでください」と甘鯛ポワレお茶漬けのメニュー写真とレシピを投稿。番組ファンからは「馴染み深いお茶漬けが、こうも大変身するとは!」「さっぱりしていて美味しそう」といったコメントが集まっている。

『あたりのキッチン!』「賛否両論」笠原将弘シェフ監修のあったか定食

 白乃雪による同名コミックを原作に、“絶対味覚”をもつ主人公の大学生・辺清美(桜田ひより)の成長を描くのが『あたりのキッチン!』(東海テレビフジテレビ系/毎週土曜23時40分)。極度の人見知りで他人とまともな会話ができない清美が一念発起し、定食屋でのアルバイトをスタートさせてことをきっかけに、ピカイチな腕前の料理を活かして、人々の心をほぐしていく姿を、温かな筆致で描いていく。料理の監修は、広尾で日本料理店「賛否両論」を営むシェフ・笠原将弘が行っている。

第1話には4皿の料理が登場

 アルバイト探しが上手くいかない清美がふと通りかかった定食屋「阿吽」から漂う“いい香り”にひかれて入店し、そこからトントン拍子で阿吽のアルバイトとなる様子が描かれた第1話。このエピソードでは、清美が食べて一瞬で心をつかまれることになる「生姜焼き定食」、阿吽の常連客のおすすめ「レバニラ定食」、そして清美の節約自炊メニュー「もやし炒め」、さらに清美が初めてお客様のために考えた「鶏みぞれうどん」といったメニューがフィーチャーされた。

 放送後に更新された番組公式インスタグラムでは、上記4品を俯瞰で撮影したメニュー写真が公開されていて、視聴者からは「とっても美味しそう」「料理の勉強になります」などの投稿が寄せられている。

第3話 店主親子の関係ほぐすメンチカツ

 アルバイトにも慣れてきた清美と店主・善次郎(渡部篤郎)の1人息子・清正(窪塚愛流)の交流が描かれた第3話サッカー部に所属する高校3年生の清正と彼のチームメイトのために、清美は高校生にも喜ばれそうな肉汁あふれるメンチカツを提供しようと考える。清美は、息子の好みがわからない父・善治郎と素直になれない息子・清正のために、真心を込めてメンチカツを作るのだった…。

 第3話放送後には劇中に登場したメンチカツのメニュー写真とレシピが公開されていて、番組ファンからは「早速作ってみました♪ 家族にも好評で美味しかったです」「昨晩作りました〜高校生と中学生の息子達、ものすごい勢いで食べてました(笑)」といった微笑ましい報告が集まっている。

引用:ドラマ『きのう何食べた?season2』公式インスタグラム(@movie_nanitabe)
ドラマ『フェルマーの料理』公式インスタグラム(@fermat_tbs)
ドラマ『あたりのキッチン!』公式インスタグラム(@dodra_tokaitv)

(左上から時計回りに)西島秀俊、桜田ひより、志尊淳、高橋文哉  クランクイン!