KAN X

歌手のKANさんが死去したと17日に報じられた。61歳だった。名曲を残した歌手の訃報にネット上で悲嘆の投稿が相次いでいる。

 

■今月12日に死去

KANさんの所属事務所「アップフロントクリエイト」は公式サイトに「KANに関するご報告」と題した文書を掲載。「かねてより病気療養中のところ、令和5年11月12日午後6時29分に永眠いたしました」と報告した。

KANさんは日本での症例が数十ほどの「メッケル憩室がん」を患っており、「3月より療養生活に入り、入退院を繰り返しながら活動再開に向けて治療に励んでいた10月には、留学したこともある想い出の地フランス・パリを訪れ、最後まで復帰への想いは途切れることはありませんでした」と伝えている。

通夜、告別式は近親者にて執り行われたとのこと。

1987年に「テレビの中に」でデビューしたKANさんは36年間にわたって活動。1990年にリリースした「愛は勝つ」で大ヒットし、長らく人気を集めていた。

 

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■61歳の早すぎる死に沈痛の声

KANさんの訃報はネット上で注目され、X(旧・ツイッター)上では「KANさん死去」「メッケル憩室がん公表」がトレンド入り。

「『愛は勝つ』は本当に名曲でした。KANさん、ご冥福をお祈りいたします」「本当にショック」「職場なのに泣きそう」と沈痛の投稿が続出。

61歳でこの世を去ったことに、「KANさん、嘘じゃないの? 早すぎるんじゃないの?」「若い…」と早すぎる死にショックを受けるユーザーも見られた。

 

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■今月7日が最後の投稿…誕生日には写真も

今年の9月24日の誕生日には「61ちゃいになりました」などとつづり、外国人男性と一緒に撮影した写真を自身のXにアップ。撮影時期にはついては触れていないが、白髪が交じり穏やかな表情のKANさんの姿が。首元に巻いた鮮やかな赤と紺のマフラーが印象的だ。

今月7日の最後の投稿では、ロックバンド「ザ・ビートルズ」の新曲「NOW AND THEN」のミュージックビデオの感想をつづっていた。

 

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■2020年に「愛は勝つ」をリモート歌唱

アップフロントグループ新型コロナウイルスが流行し始めた2020年、所属するタレントが医療従事者をはじめとする働く人たちへのメッセージを送るとともに、KANさんの「愛は勝つ」など3曲をリモート歌唱する企画を実施。元気づける動画が話題となった。

KANさんの訃報を受けて思い返すファンもおり、「アップフロントによる合唱企画があり、困難を分かち合うことができました」「アップフロントのリモート大合唱泣きながら聞いて励まされたのを思い出しました」といったコメントも見られる。

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■「61ちゃいになりました」誕生日の写真

「愛は勝つ」KANさんの“早すぎる死”に驚きと悲しみの声 61歳誕生日には自身の写真を公開