歌手のKANさんが、11月12日に亡くなった。所属事務所が17日に公表した。61歳だった。今年『メッケル憩室癌』と診断され、3月から療養生活に入っていた。告別式は近親者で執り行われた。所属事務所は、「入退院を繰り返しながら活動再開に向けて治療に励んでいた10月には、留学したこともある想い出の地フランス・パリを訪れ、最後まで復帰への想いは途切れることはありませんでした」「これまでKANに関わってくださった皆様、応援してくださった皆様に心より感謝申し上げます」と伝えた。

 KANさんは2023年11月7日に、自身のX(旧ツイッター)を更新。先日リリースされたビートルズの新曲「Now and Then」のミュージックビデオに触れ、「やぁ・・・、いろんなことが素晴らしぎて書き尽くせない。エンディングも美しいですね。」と感想を綴っていた。

 この訃報にSNSでアーティストが追悼。スガシカオは、「またご一緒できると思っていたのに、言葉がありません」、中西圭三は、「言葉を失くすとはこのことか…」、坂本美雨は、「KANさん、ほんとうに悲しいです。」など悲しみの声が溢れた。

 KANさんは、1987年にアルバム『テレビの中に』でデビュー。1990年にリリースされたシングル「愛は勝つ」が200万枚を超えるダブルミリオンを記録し大ヒット。「愛は勝つ」は現在でも多くの人に愛されている。