講談社から11月13日に北村良子著『思考実験ドリル』を刊行しました。
本書は、思考実験の本でベストセラーを生んだ北村良子さんが、こどもから大人まで全員がための締めることを目指して執筆しました。また、大人気イラストレーターの伊藤ハムスターさんによるユーモアあふれたイラストが紙面を飾っています。

思考実験とは?

 思考実験とは、頭の中を実験室として行う思考による実験のことです。多くの場合、すぐに答えがわからないような問題が出題され、それを実際に考えてみることで取り組むものとなっています。

 もっとも有名な思考実験は、「トロッコ問題」。この問題は日本でも大流行したハーバード大学の人気講義「白熱教室」でマイケル・サンデル氏が取り上げ、有名になりました。

実際の問題は次のようなものです。

思考実験は正解がないからおもしろい!

 思考実験のおもしろさは、ずばり「正解がない」こと。いつ、だれが思考実験をするかによって、答えが変わっていきます。本書は一人で読んでもよし、親子や友達と読んでも盛り上がること間違いなしの一冊です。

 「正解がないなら無意味」とは思わないでください。正解がない問題に直面したときに、考え、自分なりの意見を持つことは、今の時代に最も必要な力だと言えるでしょう。また、思考実験では論理的な力が求められます。本書を読むことで論理的思考力が身につくことも期待できます。

本書の特徴

本書は、7つのテーマに分かれた42の思考実験が収録されています。

まず、短い物語を読みましょう。次に、二つの選択肢の中から自分の考えに近いものを選んでください。単に思考実験を掲載するだけでなく、誰でも意見が持てるような工夫をしているところが本書の特徴です。

また、キャラクターのアドバイスやひと言が、思考を刺激してくれたり、一息つかせてくれること間違いなし!

自分なりの答えを持ったら、ページをめくってください。

ここには、二つの選択肢のそれぞれを選んだ人の思考回路を解説しています。自分が選んだ選択肢の意味や意図だけでなく、自分が選ばなかった選択肢の考え方を知ることもできます。

また、問題を解き終わった後に、関連するもう一問を掲載しているので、さらに考えを深めることもできます。

 さらに本書は、各章から1問ずつ選び、実際に200人にアンケートを取りました。200人がどのような答えをしたか、自分なりに比較してみるとおもしろいでしょう。

思考実験に挑戦!

 最後に、いくつか有名な思考実験を本書から紹介します。

 まず、「ザ・バイオリニスト」と呼ばれる問題。私たちは他人の命を救うことにどれくらい責任があるでしょうか。

 次に、「ポール・ワイスの思考実験」。少し怖い内容ですが、この問題を通して世界中の人が「魂」の存在について考えています。

 最後に、「テセウスの船」。この問題は冒頭のトロッコ問題と同じくらい有名な思考実験です。「同じである」とはどういうことを考える問題です。

 思考実験にはたくさんの時間は必要ありません。ほんの少しだけ、本書を開く時間に使ってみてはいかがでしょうか。

【書誌情報】

■タイトル:思考実験ドリル

■著者:北村良子

■イラスト:伊藤ハムスター

■デザイン:吉田孝宏

■発行:講談社

■発売日:2023年11月13日(月)

■仕様:A5変型 128p  

■定価:1,650円(税込)

配信元企業:株式会社講談社

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ