音楽プロデューサー・つんく♂が17日、自身の公式X(旧・ツイッター)を更新。死去が報じられた歌手のKANさん(享年61)を追悼し、生前のエピソードをつづった。
■KANさんの訃報
同日に芸能事務所「アップフロントクリエイト」が公式サイトにて「KANに関するご報告」と題した文書を掲載。今月12日にKANさんが死去したことを伝えた。
KANさんは日本での症例が少ない「メッケル憩室がん」を患っており、「入退院を繰り返しながら活動再開に向けて治療に励んでいた」と闘病中の様子もつづられている。
1990年にリリースした楽曲「愛は勝つ」などで人気だったKANさんの訃報には悲しむ人が続出し、X上では「本当にショック」「職場なのに泣きそう」といったコメントが上がった。
関連記事:アルコ&ピース平子祐希、KANさんとの“夢”叶わず じつは「曲名と同じ名前の女の子と…」
■つんく♂が追悼
ロックバンド「シャ乱Q」のメンバーとしてはアップフロントグループの事務所に所属しているつんく♂。KANさんの訃報を受けて、「KANさんへ ご訃報に接し、心よりご冥福をお祈り申し上げます」と追悼する。
続けて、「僕がデビューしたころ、同じプロダクションの先輩であるKANさんとは、レコーディングスタジオや事務所でもよく顔を合わせました」と、デビュー当初を回想。
関連記事:中川翔子、谷村新司さんを追悼 「とても優しくしていただきました」共演回顧
■学んだこととは…
「まだ無名の僕に『元気? 最近どうなの?』なんて声をかけていただくんですが、どっからそんな発想でこんな話が出てくるんだろう… ってぐらい冗談しか言わないのがKANさんでした」と、KANさんの人柄を振り返る。
「音楽のこと、歌詞についてなどの会話はまったくしませんでしたね」と思い出すと、「そういう意味で音楽論等、何かを直接具体的に教わったわけではないですが、レコーディングをしている姿や、KANさんの作品を通じて、本当にたくさんいろいろなことを教わりました」とつづる。
「『メロディとは何か』『歌詞とは何か』『音楽とは何か』、ということだけでなく、スタッフへの接し方、レコーディングへの姿勢、コンサートの準備、後輩や先輩との距離感などなど」と学んだことを述べ、「KANさんの後輩でよかったと思うことばかりです」と心境を記した。
関連記事:『坂本ですが?』作者が36歳で死去 ガン闘病1ヶ月での訃報に「早すぎる」の声
■共作に触れてメッセージ
多くのことを教えてくれたKANさんが亡くなってしまい、「闘病なさってるということは聞いておりましたが、このたびの悲報は本当に悲しくて悔しく残念でなりません」と沈痛の想いをにじませるつんく♂。
「一緒に作った『スッピンと涙。』、これからも大切にします」と、つんく♂が作詞、KANさんが作曲を担当した後藤真希の楽曲に触れてメッセージ。
最後に、「KANさん、ほんま寂しいです。どうぞ安らかにお眠りください。本当にありがとうございました」と結んだ。
関連記事:「人生には3回ベルが鳴る」声優・松井菜桜子が明かした大先輩のアドバイス 北浜晴子さんを追悼
■エピソードに反響も
つんく♂のポストを見たファンからも「寂しいですね」「ご冥福をお祈り申し上げます」とKANを偲ぶ声が多数。
「丁寧な文章、正直な気持ち つんくさん、想いが伝わってきます」「つんくさんのコメントで泣きました!」「つんくさんが無名のときに、こんなエピソードがあったとは、びっくりしました」といったコメントも寄せられている。
■つんく♂「まだ無名の僕に…」
KANさんへ
ご訃報に接し、
心よりご冥福をお祈り申し上げます。僕がデビューしたころ、
同じプロダクションの先輩であるKANさんとは、
レコーディングスタジオや事務所でもよく顔を合わせました。まだ無名の僕に「元気?最近どうなの?」なんて声をかけていただくんですが、…
— つんく♂ (@tsunkuboy) November 17, 2023
コメント