株式会社ハイボット(東京都品川区、代表取締役社長 ミケレ グアラニエリ、以下「ハイボット」)と芙蓉総合リース株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 織田 寛明、以下「芙蓉リース」)は、ハイボットが開発した非破壊検査ロボットを対象とするロボットの稼働率に応じた従量課金型のリース契約(以下、「本リース契約」)を締結いたしました。

非破壊検査とは、物を壊さずにその内部の傷や表面の傷あるいは劣化の状況等を調べる検査技術であり、設備の信頼性を高めるとともに長期使用を可能にすることで、結果として廃棄物を少なくすることができます。また、業務効率化によるコストの削減やメンテナンス業務に係る検査人員を削減し人手不足の解消にも期待できることから様々な産業で導入が進んでおり、非破壊検査市場は拡大を続けております。

ハイボットは東京工業大学発の革新的な非破壊検査ロボットを開発するスタートアップ企業として、ハードウェア(ロボット)に加え、点検データの収集・管理が可能なクラウドプラットフォームを提供しております。ハイボットが作り出すこれらの最先端ロボット技術を活用しながらインフラ施設において定期的に行われる点検業務に関し、画像解析や劣化・損傷予測の支援、健全性診断、点検レポートの作成など、AIを活用し業務の自動化が達成できるような革新的なソリューションを提供するRaaS(Robot as a Service)事業を展開しております。将来は点検業務のみならずクリーニングやコーティング等のメンテナンス業務への応用も視野に入れております。

ハイボットと芙蓉リースは2020年3月に資本業務協定を締結して以来、RaaS事業における事業連携について協議を進めてまいりました。今般、ハイボットが多関節ロボットアーム『Float Arm』を活用したRaaS事業を欧州で本格的に開始するにあたり、芙蓉リースは稼働率に応じてリース料が変動する「従量課金型のリーススキーム」を活用し同ロボットを提供いたします。

みらい創造機構と芙蓉総合リースとの資本業務提携(2020.3.26 Press)

https://www.hibot.co.jp/ja/blog/2020-05-21-test-ja-post/

◆多関節ロボットアーム『Float Arm』について

福島第一原子力発電所の廃炉作業等の現場で利用されたものをベースに、より多くの現場で使用できるよう軽量・コンパクト化を実現。更に先端に装着できる点検デバイスを拡張・変更可能とすることにより様々な点検・メンテナンス業務に対応できる汎用性の高い設計となっております。

既に商用機第一号がBASF社に納品されており現場における作業安全の向上をはじめ、通常であれば5~6日必要とされる足場の設置などの事前準備作業が数時間まで短縮可能となるなど、作業効率性の面でも優位性があります。

また、欧州においてはベルギー最大の試験・検査・認証機関Vinçotte/KIWAグループへのサービスも開始されており、放射性廃棄物処理施設の点検作業に活用されております。国内においては鉄鋼、化学メーカーによる現場検証が進んでおります。

さらに日本財団DeepStar連携技術開発助成プログラムにも採択され、シェブロン(アメリカ)、ペトロブラス(ブラジル)、シェル(イギリス)、エクソンモービル(アメリカ)、INPEX(日本)など世界中の海洋石油・天然ガスの探査・開発・生産を担う企業からの関心も高く、今後は米国への展開が期待されております。

"インフラ点検ロボット Float Arm商用機第1号をBASF社に納品"

https://www.hibot.co.jp/ja/blog/2023-10-12-Hibot_BASF/

"ハイボットと Vinçotte 核廃棄物格納タンク検査を実施"

https://www.hibot.co.jp/ja/blog/2023-11-10-BelgoProcess/

"日本財団-DeepStar連携技術開発助成プログラムにFloat Arm が採択されました"

https://www.hibot.co.jp/ja/blog/2022-06-29-DeepStar/

"Vinçotte プレスリリース"

https://www.vincotte.be/nl/blog/vincotte-tekent-overeenkomst-met-hibot-om-nieuwe-robotdiensten-in-europa-te-ontwikkelen

<ハイボットについて>

ハイボットは、統合ロボットシステムを通じ、人命を守り、社会のインフラ設備を安全に保つための一助となることが役目だと考えています。国内におけるRaaS事業に続き、本年欧州事業拠点としてドイツのアーヘンに子会社ハイボットヨーロッパGmbHを立ち上げ、欧州でのRaaS事業も本格的に開始しました。ハイボットの株主でもある芙蓉リースグループとの今般の事業連携により、ロボットの量産化ならびにRaaS事業のグローバル拡大を今後更に加速させ、より安全で、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

<芙蓉リースグループについて>

芙蓉リースグループは、2022年度からスタートした中期経営計画「Fuyo Shared Value 2026」において、CSV(Creating Shared Value:共有価値の創造)の実践を通じた社会課題の解決と経済価値の同時実現により、企業グループとして持続的な成長を目指しております。

また、研究開発型のスタートアップ企業など独自の技術やノウハウを持つ企業を対象としたM&Aや資本・業務提携を推進しています。新領域・インキュベーションへの投資を通じ、今後立ち上がるマーケットやお客様の潜在的な課題の解決に繋がるノウハウを蓄積し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

本記事は、芙蓉リースの下記URLにも掲載されております。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/8424/tdnet/2365293/00.pdf

◆本件に関するお問合せ先

広報チーム (担当)飯島、炬口

TEL:03(5791)7526 URL: https://www.hibot.co.jp/

経営企画部 コーポレートコミュニケーション室 (担当)山崎、渡邊

TEL:03(5275)8891  URL: https://www.fgl.co.jp/

配信元企業:株式会社ハイボット

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