• グループ:半期利益は前年同期比138%増の101億ディルハム(27億米ドル)となり半期として過去最高を記録。地域全体の力強い国際旅行需要が後押し。売上高は20%増の673億ディルハム(183億米ドル)。

  • エミレーツ航空売上高は前年同期比19%増の595億ディルハム(162億米ドル)、利益は前年同期比134%増の94億ディルハム(26億米ドル)。輸送力の増強により地域全体の高い需要に対応し、プロダクトやサービスへの継続的な投資によりお客様を獲得できたことが要因。

  • dnata:事業拡大に伴い売上高は27%増の93億ディルハム(25億米ドル)、利益は前年同期比200%増の7億900万ディルハム(1億9,300万米ドル)。

エミレーツ・グループ(本社:アラブ首長国連邦・ドバイ、会長兼最高責任者:シェイク・アハメッド・ビン・サイード・アル・マクトゥーム殿下)は2023年11月9日、半期として過去最高となる2023年度の上半期決算(4-9月)を発表しました。グループ純利益は、101億ディルハム(27億米ドル)で、半期業績として過去最高を記録した昨年の42億ディルハム(12億米ドル)を138%上回る結果となりました。

また、EBITDAは206億ディルハム(56億米ドル)となり、前年同期の153ディルハム(42億米ドル)から大幅に改善し、収益性の高さを示しました。

売上高は673億ディルハム(183億米ドル)で、前年の563億ディルハム(153億米ドル)から20%増加しました。これは、パンデミックに伴う渡航制限が解除されて以降、世界的に航空輸送の需要が高まっていることが要因です。

キャッシュポジションは堅調で、2023年3月31日時点の425億ディルハム(116億米ドル)に対し、2023年9月30日時点で427億ディルハム(116億米ドル)となりました。潤沢な手元資金を確保し、負債の支払いを含む事業ニーズに対応しました。新型コロナウイルス感染症関連の債務については、これまでに92億ディルハムを返済しています。また、会計年度末に発表したとおり、45億ディルハムの配当金をエミレーツ・グループの保有企業に支払いました。

エミレーツ航空およびエミレーツ・グループ会長兼最高責任者であるシェイク・アハメッド・ビン・サイード・アル・マクトゥーム殿下は次のように述べています。

パンデミック以前の水準を上回る回復に向けた当社の計画が結実し始めています。当グループはこれまでの記録を超える過去最高の半期業績を達成しました。2023年度上半期の利益は、過去最高を記録した2022年度通期利益に迫る結果となりました。この非常に優れた業績は、社内の人材や取り組み、強力なビジネスモデル、そしてドバイのビジョンや政策により、力強く柔軟に進化を続ける航空業界の構築を実現してきたことの現れです。」

「グループ全体で事業を引き続き堅実に拡大し、お客様の需要に速やかに対応してきました。お客様に選ばれる様々なサービスやプロダクトの向上を進めており、今後も人材、プロダクト、パートナーシップ、テクノロジーに投資を継続して当社の能力を強化し、将来に対応できるよう備えます。」

「2023年度下半期はすべての事業部門でお客様の需要が引き続き堅調に推移すると想定しており、変化の激しい現在の市場において、引き続き臨機応変に社内リソースを活用できるよう努めて参ります。同時に、燃料費の上昇や米ドル高、コスト増加、地政学的状況などを注視します。」

業務や事業活動の拡大に伴い、エミレーツ・グループの従業員数は2023年3月31日時点から6%増加し、2023年9月30日時点では全体で108,996名となりました。エミレーツ航空とdnataの両社は、今後必要となる人員を確保するため採用活動を継続します。

エミレーツ航空の業績

エミレーツ航空は、すべての市場のお客様の需要に対応し、輸送量やドバイのハブ空港での乗り継ぎを強化し、国際便の運航を拡大しました。2023年度上半期は、バリ、北京、バーミンガムカサブランカ、ニース、上海、台湾の路線でA380の運航を再開しました。

7月には新たに、カナダで2都市目となるモントリオール路線で一日一便の直行便の運航を開始しました。

2023年度上半期には、エーゲ航空、エア・カナダエティハド航空ケニア航空、フィリピン航空、モルディビアン航空、スリランカ航空、ユナイテッド航空の8社とコードシェアおよびインターライン契約を締結、強化し、乗り継ぎを拡充しました。エミレーツ航空カンタス航空のコードシェア便では、2013年の締結以来、共同運航便を1,500万人以上のお客様にご利用いただいており、2027年まで5年間の延長が承認されました。

また、9月末までの間に、旅客・貨物便でボーイング777型機すべてとエアバスA380型機の104機を144空港で運航しました。2023年度上半期は、改修した機内内装や、プレミアム・エコノミー座席などの最新機内設備を備えたA380を10機展開しました。これにより、ご要望の多いプレミアム・エコノミーサービスをニューヨークJFK)、ヒューストン、サンフランシスコロサンゼルスシンガポールなどの路線にも新たに導入しました。

2023年度上半期には、ハリウッド女優ペネロペ・クルス氏を起用した世界規模のブランド広告キャンペーンを実施したほか、ドバイ国際金融センターへのチェックイン設備の設置や、エミレーツ・スカイワーズ会員様向けの無料機内Wi-Fiサービス、およびご旅行前に機内食をお選びいただける機内食事前注文サービスの導入など、お客様により良い旅行体験をご提供できるよう様々な取り組みを開始しました。

本年度上半期の全体的な輸送能力は、運航拡大により、25%増の285億有効輸送トンキロ(ATKM)となりました。有効座席キロ(ASKM)による利用可能な座席数は30%増加した一方、有償旅客キロ(RPKM)で測られる旅客輸送量は35%増となり、平均座席利用率は前年同期の78.5%に対し81.5%となりました。

2023年4月1日から9月30日までの輸送旅客数は前年同期比31%増の2,610万人でした。エミレーツ・スカイカーゴの本年度上半期の貨物輸送量は、国際貨物市場が全体的に軟化する中、前年同期比11%増の1,035,000トンとなりました。貨物部門では特殊製品の輸送需要に対応し、貨物機および旅客機荷物室による優れた輸送網を提供したことでこのような結果につながりました。

2023年度上半期のエミレーツ航空利益は、前年同期の40億ディルハム(11億米ドル)に対し、過去最高の94億ディルハム(26億米ドル)となりました。エミレーツ航空売上高(その他営業収益を含む)は595億ディルハム(162億米ドル)で、前年同期の501ディルハム(137億米ドル)から19%増加しました。市場全体における国際旅行に対する高い需要が追い風となり、エミレーツ航空が輸送容量の拡大を通じてこれに対応できたこと、そしてお客様に優れた価値とサービスを提供できたことが過去最高の業績につながりました。

エミレーツ航空の直接運航費用(DOC、燃料費を含む)は運航拡大に伴い9%増加しました。燃料費が運航費用に占める割合は前年同期の38%に対し34%となり、引き続き構成比が最も大きくなりました。

エミレーツ航空EBITDAは、本年度上半期の高い需要と運航拡充により、前年同期の147ディルハム(40億米ドル)から33%増加し、195億ディルハム(53億米ドル)となりました。

dnataの業績

dnataでは貨物・グランドハンドリング(航空機地上支援業務)、ケータリング、小売り、旅行サービスの各事業を引き続き強化しました。これにより、2023年度上半期の売上高は大幅に増加しました。

2023年度上半期のケータリング、空港サービスにおいては、国際事業全体で重要な新規契約を獲得し、既存のお客様との関係も拡大しました。これは、優秀な人材の不足、供給網の問題、インフレ圧力といった事業課題が多くの市場に残る中、dnataが航空会社のお客様の事業の拡大に対応し、質の高いプロダクトやサービスを提供できていることを示しています。

また、戦略的な事業投資を継続し、革新技術をはじめとし、様々な取り組みを導入してお客様のニーズへの対応を強化しました。2023年度上半期の主な活動としては、英国の大手クルーズ旅行会社Imagine Cruisingの株式を29%追加取得し、保有率を81.4%としたほか、AIによるソリューションの導入によりシンガポールにおける貨物ハンドリングの業務と能力を強化しました。またUAEでは、data Logistics、Arabian Adventures、Alpha Flight Services、City Sightseeingの各社が運行する陸上輸送車の燃料をバイオ混合燃料に切り替えることで排出量を削減し、近年高まりつつある環境負荷が低い輸送手段へのお客様の期待に応えることを目指しています。

dnataの売上高(その他営業収益を含む)は93億ディルハム(25億米ドル)で、前年同期の73億ディルハム(20億米ドル)から27%増加しました。

総利益は、前年同期の2億3,600万ディルハム(6,400万米ドル)に対し、7億900万ディルハム(1億9,300万米ドル)となりました。

dnata空港事業は、特に、オーストラリアシンガポール、英国、UAEの航空会社のお客様の経営がさらに改善したことが後押しとなり、引き続き売上高に対する比率が最大となり、前年同期比18%増の41億ディルハム(11億米ドル)となりました。本事業全体で取り扱った航空機発着数は11%増の384,656回となりました。新型コロナウイルス感染症の流行下で急増した需要が落ち着き、国際航空貨物市場が軟化傾向にあることから、貨物取扱量は5%減の130万トンでした。

フライトケータリングおよび小売事業では、オーストラリアイタリア、英国、米国でお客様の需要に対応して生産を大幅に拡大し、売上高は45%増の35億ディルハム(9億4,200万米ドル)となりました。機内食の提供数は前年の5,050万食から31%増の6,630万食となりました。

dnataの旅行部門の売上高は、前年同期の12億ディルハム(3億2,300万米ドル)から16%増加し、14億ディルハム(3億7,500万米ドル)でした。これは、アジアで展開する観光地域づくり事業のDestination Asiaと、dnataが支配株主権を取得したクルーズ旅行事業のImagine Cruisingが大きく貢献しました。当事業部門の調整後総取扱額(TTV)は、前年同期の35億ディルハム(9億6,000万米ドル)に対し、40億ディルハム(11億米ドル)となりました。

エミレーツ・グループ、エミレーツ航空、dnataの2023年度上半期(4―9月)決算額および前年同期決算額のデータは、こちらをご覧ください:

https://prtimes.jp/a/?f=d52636-226-91cf7d91883a0862710ae4d91c48546b.pdf

エミレーツについて

エミレーツ航空は2002年に日本就航。成田国際空港・東京国際(羽田)空港・関西国際空港から、ドバイをはじめとする世界140以上の地域へ快適な空の旅を提供しています。2022年のULTRAsアワードでは「ベスト・エアライン・イン・ザ・ワールド」「ベスト・エアライン・イン・ザ・ミドル・イースト」、2023年のAPEXアワードでは、「ワールド・クラス・アワード」「グローバル・オフィシャル・エアライン・レーティング・5つ星」「パッセンジャー・チョイス・アワード・ベスト・グローバル・エンターテイメント賞」など、我々の提供する商品やサービスにおいて数々の賞を受賞しています。

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