義理の祖父に長いあいだ虐待され、苦しんでいた少女。事実を知った実父にようやく救われたが、心の傷は癒えなかった。自殺までの経緯と父親のコメントなどを、『Thaiger』などタイのメディアが伝えている。
■娘からの連絡に衝撃
タイで暮らす男性(40)は、娘がまだ2歳の頃に当時の妻と離婚。娘と離れて暮らすことになり連絡も取れなくなったが、SNSに写真をアップして再会を願い続けた。
そんなある日のこと、14歳になった娘が男性に連絡。「私は性的暴行を受けた子です」「それでも私を娘と思ってくれますか」と聞かれ驚いた男性は、現在の妻にも事情を話し関係当局に通報した。
捜査を開始した警察は、娘が6歳の頃から性的虐待を加えていた義理の祖父(72)を逮捕した。
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■始まった新生活
農園で働くことを強いられ、家事もすべて任されていたという娘。母親は酒に溺れて世話を放棄し、性的虐待について知っていたにもかかわらず放置していた。
そういった事情を知って許せなくなった男性は、数ヶ月前に母親宅にいた娘を救出。そのままバンコクに連れて帰り、現在の妻と暮らす家に迎え入れた。
つらい過去があるにもかかわらず娘は明るく、苦しんでいる様子も見せない。新しい母に対しては、虐待について一切語ろうとしなかった。
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■突然の自殺
しかし11月6日にクルンテープ橋に行った娘は、突然川に身を投げた。通報を受けて駆けつけた警察官らが引き上げて蘇生を試みたが、救うことはできなかった。
娘と幸せに暮らせると思っていた矢先に先立たれた男性は警察に行き、「保釈された義理の祖父から私に連絡があったんです」「告訴を取り下げてくれないかと言われていました」と説明。それもあって、娘が動揺していた可能性を示唆した。
男性は「どんなに愛しているか娘に伝えたい」「せめてあの世で幸せに暮らしていることを願います」とコメント。義理の祖父に対する告訴は、取り下げる予定はないと明かしている。
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■主な相談窓口
・いのちの電話
フリーダイヤル=0120-783-556(16時~21時。毎月10日は8時~11日8時)
・日本いのちの電話連盟(https://www.inochinodenwa.org)
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