アメリカ・ジョージア州で、本来は生息するはずがないトカゲが、民家の軒下を住まいにしていたことが明らかに。家主の驚きを『CBSニュース』や『UPI』が伝えている。
■子供たちがトカゲに気づく
ジョージア州天然資源局によると、州の都市アセンズのある女性から「自宅の軒下に大きなトカゲがいる」との通報を受けたという。
このトカゲは、アルゼンチン産のテグートカゲという外来種で、3フィート(約91センチ)の大きさだった。
女性は長い間、自分の家の下にトカゲが住んでいたことなど全く知らずに生活していたが、近所で遊んでいる子供たちから「庭で大きなトカゲを見た」と相次いで聞かされた。そこで調べたところ、この巨大トカゲを発見したそうだ。
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■1メートル超えの個体も
トカゲは捕獲され、国土安全保障局に引き渡されたが、この外来生物を持ち込んだ人物の情報はつかめていないという。
テグートカゲの一部の個体は、体長が最大で4フィート(1.2メートル)にもなる。一部の人々の間でペットとして人気があり、ジョージア州ではかなりの数が逃げ出したり、野に放たれたりして問題になっている。
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■外来種に規制の動き
現在、ジョージア州では外来生物の持ち込みを規制しているが、ジョージア州天然資源局のブレット・アルバネーゼさんはニュースリリースの中で、「これが間違いなく、私たちが外来種を規制する必要がある理由の一例です」とコメントした。
さらに「飼育が難しく、成長するにつれて飼い主が世話をしたくなくなったり、その余裕がなくなったりする可能性があるためです」と、無責任な飼い主による外来種の持ち込みと放置などによる弊害について、警鐘を鳴らした。
今年12月にジョージア州で施行される新ルールでは、テグートカゲをはじめとする5種の爬虫類の飼い主に、ペットにタグを付けて登録することを義務付けている。
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