旧ジャニーズ事務所（現SMILE-UP.）が新たに設立するエージェント会社の新社長に実業家・福田淳氏が就任することが確実視されている。この抜擢に関して、元衆院議員の杉村太蔵は「ボクからすると不思議」だと物申した。

　旧ジャニーズ事務所を巡っては、性加害の被害者ケアに専念するSMILE-UP.とは別に、タレントのマネージメントを管轄する新エージェント会社を11月中旬頃に立ち上げるとみられている。さらに、さる11月11日までに、複数メディアが福田氏の就任を伝えており、すでに社員らの前で挨拶したという報道も飛び出していたが、その11日に放送された「今田耕司のネタバレMTG」（読売テレビ）では、過去の所属事務所と“ケンカ別れ”し、人気絶頂の中で表舞台から姿を消した女優・のんの復活に手を貸した福田氏の実績が紹介された。それでも杉村には納得がいかない様子で「福田さんって人がどれだけ凄い経営者かわかりませんけど」「なぜ、いろんな芸能事務所がある中の一つである、福田っちゅう人のところに行くメリットがあるんですか？　選択理由は？」と首を傾げる。

　続けて、「のんさんクラスの活躍なんてのは、山ほどあるじゃない？　吉本興業もホリプロもナベプロもあるし。いろんな事務所がある中で、何でここにいかなきゃならない？　ボクからすると不思議な動き」と、同氏が選ばれた経緯を疑問視したのだ。

「“なぜ彼？”と不思議に感じているのは杉村だけではなく、SNSでは彼の名前が候補に浮上して以降、『#福田淳氏の社長就任反対』『#フクダはイヤダ』なるハッシュタグで抗議する動きも活発です。これは、福田氏が過去にXでジャニーズ事務所への批判的な投稿をしていたことが原因で、“旧ジャニーズは日本の恥”とするネットユーザーの投稿に“いいね”をしていたこともわかっています。そうした動きに不信感を抱いたアンチが増え始めると、福田氏は2007年5月から運用してきたXを11月8日までに削除。そんなこともあって、現在でも多くの就任反対派が福田氏の動向をチェックしているそうです。“なぜ彼なの？”と福田氏の抜擢を理解できないと語った杉村に対し、『本当にそれ！この人についていく理由が全くない』と同調する反応も少なくありませんでした」（テレビ誌ライター）

　とはいえ、今後も退所者が出ることが予想される前途多難なジャニーズを、積極的に牽引してくれる候補者はそう多くないのが実情だ。事務所からすると、選り好みしている場合ではないということなのかもしれない。

（木村慎吾）

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