ウィリアム皇太子が青少年を支援する新たなプロジェクトのローンチを記念し、英マンチェスターにある慈善団体「Hideaway Youth Project」を単独訪問した。現地で青少年と交流した皇太子は、11歳の少年から現在の貯金額を尋ねられるという微笑ましいハプニングがあった。皇太子は昨年、チャールズ国王の即位後にコーンウォール公領を相続したことで、事実上のビリオネアになっている。

ウィリアム皇太子は現地時間16日、英マンチェスターを訪問し、青少年の暴力を減らすための新たなプロジェクトをローンチした。

今回発表した取り組みは、今後3年間にわたりマンチェスターで青少年の暴力を減らし、これらの危険にさらされている青少年を支援するための雇用や技能、訓練プログラムを提供するものだ。

プロジェクトはウィリアム皇太子キャサリン皇太子妃が運営するチャリティ財団「ロイヤルファウンデーション」と、グレーター・マンチェスターのアンディ・バーナム市長がタッグを組み、民間企業の協力により実現した。

この日、ウィリアム皇太子はマンチェスターのモス・サイド地区にある青少年センター「Millennium Powerhouse(ミレニアム・パワーハウス)」を訪問し、グレーター・マンチェスターの青少年を支援する慈善団体「Hideaway Youth Project(ハイダウェイ・ユース・プロジェクト)」の活動を視察した。

同団体は、グレーター・マンチェスターに住む子どもや青少年の生活環境を改善するため、レクリエーションやレジャーの施設を提供している。

皇太子はセンター内で活動に参加する青少年達と交流し、テーブルを囲んで作業を手伝うなどした。

英メディア『The Telegraph』によると、皇太子は青少年達とフレンドリーな会話を楽しんでいた際、アミール・ハッサン君(Amir Hassan、11)という少年から大胆な質問を受けたという。

アミール君は皇太子に向けて、「あなたは銀行口座に、どれくらいあるんですか?」と現在の貯金額を無邪気に尋ねたのだ。

するとこの質問を聞いた皇太子は大笑いし、「知らないんだよ」とだけ答えたそうだ。

昨年9月にエリザベス女王が崩御しチャールズ3世が国王に即位後君主の長男ウィリアム皇太子は広大な土地コーンウォール公領(Duchy of Cornwall)を相続した

コーンウォール公領は英国にある二つの王室公領のうちの一つで、1337年にエドワード3世が王位継承者に収入を与えるために設立し、代々君主の長男によって引き継がれてきた。公領における保有資産のおよそ90%は不動産だ。

ウィリアム皇太子は公領の相続とともにコーンウォール公爵の称号を与えられ、農場や森林、住宅開発、7つの城、商業用不動産や海岸線など23のカウンティにわたる土地を保有する、英国有数の土地所有者となった。

ウィリアム皇太子ヘンリー王子は、曾祖母クイーン・マザーエリザベス皇后)と母ダイアナ妃から多くの遺産を引き継いでいる。さらに皇太子コーンウォール公領を相続することで、事実上のビリオネアとなった。

英紙『The Sunday Times』が昨年9月に報じたところによると、ウィリアム皇太子コーンウォール公領を相続することで、純資産が推定10億5000万ポンド(約1960億円)になるだろうと推測した。

画像は『The Prince and Princess of Wales 2023年11月17日付Instagram「Proud to work with the Manchester Peace Together Alliance to improve opportunities and outcomes for young people.」』『Duchy of Cornwall Holiday Cottages 2023年6月16日付Instagram「Tamarisk on St Mary’s, Isles of Scilly」、2019年8月1日付Instagram「We have had a very rare cancellation at Barngate Farmhouse in Lostwithiel.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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