近年DXが急速に進む日本市場において、企業のデジタルマーケティングへの投資額は増加の一途を辿っている。

なかでも、デジタルマーケティングに必要な画像・動画などのクリエイティブアセットのブランドガバナンスと、スピーディーなコンテンツ制作・配信の両方を実現するための“デジタルアセット管理”の導入ニーズが高まっているようだ。

企業のデジタルトランスフォーメーションを支援するジェネロ社は、米国アクイア社が提供するデジタルアセット管理ソリューション「Acquia DAM」の販売を開始。クリエイティブ管理のための作業効率を改善する。

画像・動画・製品カタログデータなどを一元管理できる

アクイア社は米国ボストンに本社を構え、オープンソーステクノロジーによるデジタル体験を提供する企業だ。

同社が提供するAcquia DAMは、グローバルで数百を超えるトップブランドへの採用実績を誇るデジタルアセット管理ソリューション。

画像、動画、PDF、ドキュメント、製品カタログデータなどさまざまな種類のデジタルアセットを一元的かつ構造的に管理できるコア機能を搭載している。

そのほか複数の部門やチーム、代理店など、クリエイティブを使用するステークホルダーに適切なアセットをスムーズに共有するポータル機能や、アセットの使用頻度・回数を可視化する分析機能などを備えている。

さらに、Acquia DAMは、ChatGPTやClarifaiなど生成AIによる最新テクノロジーを採用。ファイルを瞬時に検索可能にするキーワードの適用、画像加工のサジェスト機能などによってクリエイティブ管理のための作業効率を改善する。

「Kamihaya CMS ディストリビューション」とAPI連携

ジェネロは、オープンソースCMSや、多機能多言語展開をするシステムとの連携を得意とする企業。今年8月には、大企業や政府機関に多数実績があるCMS「Drupal」をベースとした「Kamihaya CMS ディストリビューション」をリリースした。

Kamihaya CMS ディストリビューションは、DXP*1を最速で導入するためのテンプレート。製品管理システムをはじめ、さまざまなツールとAPI連携をすることが可能だ。

また、デジタル庁が定義したデザインシステムに準拠したコンポーネントを簡単に素早く導入することも可能であり、今月2日にリリースしたKamihayaCMS v1.4.0では、Acquia DAMとのAPI連携を実装している。

2023年 Engage Bostonの会場にて、 Acquia 共同創設者 兼 CTOのドリス氏(写真左)、ジェネロ 代表取締役竹内(写真中央)、Vice President, Sales and Go-To-Market, DAM and PIMのジェイク氏(写真右)


Acquia DAMの販売開始、さらにKamihaya CMS ディストリビューションとのAPI連携により、国内においても企業のデジタルアセット管理ソリューションの活用がさらに加速することに期待が高まる。

*1…Digital Experience Platformの略称。企業が顧客や従業員、協力企業などに優れたデジタル体験を提供するためのソフトウェア

参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000073.000029198.html

(文・Haruka Isobe