フェラーリのロードカー最速記録更新!「SF90XXストラダーレ」がフィオラノのラップタイムを1分17秒309に塗り替えました

ロードカーの新記録を樹立

2023年10月16日フェラーリが所有するフィオラノ・サーキットで、またオンロード・カーのラップタイム記録が更新された。同社の開発テストドライバーのヘッドを務める、ラファエレ・デ・シモーネのドライブによって叩き出されたラップレコードは1分17秒309。新記録を達成したのは、ついにサーキット走行専用車という枠を超えて、オンロードへと導かれた最新のXXモデル、「SF90 XXストラダーレ」である。詳細をレポートしよう。

SF90ストラダーレの「アセット・フィオラノ・パッケージ」仕様の記録を1.4秒短縮

ちなみにこのSF90 XXは、そのネーミングからも簡単に理解できるように、SF90シリーズをベースに、今後799台のストラダーレ(クーペ)と、599台のスパイダーの限定生産が計画されている。

簡単にSF90 XXストラダーレのメカニズムを復習しておこう。参考までに、これまでフィオラノ・サーキットでのオンロード・カーにおけるラップタイム・レコードを所持していたのは、SF90ストラダーレの「アセット・フィオラノ・パッケージ」仕様で、今回SF90 XXストラダーレは、その記録を1.4秒短縮した計算になる。

この1.4秒のアドバンテージを得るためにフェラーリのエンジニアリング・チームがまず着目したのは、エアロダイナミクスのさらなる向上である。実際には新設計のボルテックス・ジェネレーターを採用したアンダーカウルや、大型の固定式リアウイングの装備、さらにはフロントのエアインテークからボンネット上に設けられたツインのエアベントにかけてSダクトを設けることで、さらに前輪側でもダウンフォースを向上。250km/h時の同量は約1600kgの車重の3分の1以上に相当する540kg、スタンダードなSF90ストラダーレの2倍にも達する数字へと向上した。実際に見るその姿が、伝統のXXの名に恥じない、きわめてアグレッシブなものになっているのはやはり嬉しい。

フェラーリ「SF90 XXストラダーレ」がロードカー新記録を達成

V8ツインターボエンジンと1基の電気モーターで1016馬力を発生

パワーユニットは、4LのV型8気筒ツインターボエンジンに加え、フロントに2基、エンジンとトランスミッション間に1基のエレクトリック・モーターを備える、これもスタンダードなSF90と変わらない構成だ。だが細部のチューニングは新型のピストンや特殊な加工が施された燃焼室、そしてこちらもさらに研磨された吸排気ダクトに代表されるようにさらに徹底されたものとなり、車体前部のSダクトで冷却されるバッテリーも、新たな高出力型へとグレードアップされている。その結果、最高出力はV型8気筒エンジンでSF90の779psからSF90 XXでは798psに、またエレクトリック・モーターも同様の比較で217psから229psへとパワーアップ。システム全体の最高出力は986psから1016psという数字を得ることになった。

The post first appeared on .

フェラーリのロードカー最速記録更新!「SF90XXストラダーレ」がフィオラノのラップタイムを1分17秒309に塗り替えました