現地時間11月17日、今季限りで楽天を戦力外となっていた西川遥輝外野手ソフトバンクを戦力外となっていた嘉弥真新也投手、増田珠内野手の獲得に関して基本合意に至ったと発表した。

【動画】『現時点NO.1の補強‼︎』ヤクルトが西川遥輝・嘉弥真新也・増田珠の獲得を発表‼︎3選手に期待することは?【プロ野球】

 今季のヤクルトは球団初の3連覇を狙うも、57勝83敗3分けでリーグ5位に終わった。攻撃陣は、昨季三冠王に輝いた村上宗隆の不調や、コンディション不良で山田哲人塩見泰隆ら主力の離脱が相次いだ。一方の投手陣もチーム防御率3.66で12球団ワーストとなり、整備が必要な状況となっている。

 V奪回を目指す2024年シーズンに向けて積極補強に動いているヤクルト。球界OBはこの動きをどう見ているのか。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍している高木豊氏が自身のユーチューブチャンネルを更新し、ヤクルトが3選手を獲得したことについて言及した。

 高木氏は西川について「まだまだ相当な数字を残せると思う」と期待。今季は35試合に出場して打率.181の成績に終わったが、日本ハム時代には4度の盗塁王ゴールデングラブ賞、2度のベストナインに輝くなど、申し分のない実績を誇っている。同氏は「打撃面ではスイングスピードがとても速い選手。走塁の技術はとても高いし、足を生かしての守備範囲も広いものもある」と西川を評価し、「ちょうどヤクルトレフトが空いていて、はまってくる。今年みたいに塩見が怪我をしたとき、そこに入るということもあるのかな」と起用法についても見解を話した。

 嘉弥真は今季23試合に登板して防御率5.25と低迷したが、昨季は56試合の登板で防御率0.99をマークするなど、ソフトバンクでは“左キラー”として重宝された。高木氏は左腕について「今年は勤続疲労で明らかに状態が良くなかったが、経験値が高く、数々の修羅場をくぐってきた選手だけに、しっかり身体を作り直したらまだまだできると思う」と述べた。

 ヤクルトは今季から田口麗斗が抑えに転向し、左腕の山本大貴が42試合に登板したが、左のリリーフが手薄な状況となっていた。そのため、「ヤクルト中継ぎに嘉弥真のようなタイプの投手が欲しくてしょうがなかった。(左腕の獲得は)きっちりはまる」とチームにとってプラスになる補強だと語った。

 増田については、「内野手でだいたいのポジションは守ってきているから、どこでもできるようなタイプの選手」とした高木氏。3選手を獲得したヤクルトについて「他球団に比べてもなるほどなと思う補強をしている。ランクをつけてもヤクルトが1番だと思う」と現時点での積極補強を高く評価している。3選手はV奪回のピースとして躍動できるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

西川遥輝など戦力外3選手を獲得したヤクルト 高木豊氏が「他球団と比べても1番の補強」と語る理由とは