立憲民主党塩村あやか参院議員がエックス上に投稿された悪質なデマに対して、法的措置をとる考えを表明した。「悪質ホスト問題」をめぐり、参議院での発言をねじ曲げる形でデマを流された末、それを信じた人たちから突拍子もない攻撃を受けているという。

塩村議員は弁護士ドットコムニュースの取材に「許されることではありません」として、弁護士に法的措置を相談していることを明らかにした。

●とんでもない捏造投稿「塩村議員のホス狂いの娘」と指摘

塩村議員は11月14日参議院内閣委員会で「悪質ホストクラブ問題」を取り上げた。

ホストに入れ込む若い女性の家族ら複数の「被害者」の声を紹介する中で「別のお母様からです。恥ずかしながら私も大学生の娘20歳もホストにはまり風俗で働いています。担当ホストに色恋で絡め取られています」というメッセージを代読した。

ところが、あるアカウントが「塩村あやか議員『恥ずかしながら私の大学生の娘20歳もホストにはまり風俗で働いています。』えっ。なんで塩村議員のホス狂いの娘のために、税金使って援助するのよ」というテキストとともに動画を投稿した。

ホスト問題に苦しむ母親の声のはずが、塩村議員の話としてねじ曲げられたわけだ。

これを受けて、塩村議員は11月19日に自身のエックスで、あるアカウントによるポストについて「50万回も表示され、デマをばら撒いたアカウント」と指摘した。

弁護士ドットコムニュースの取材に応じた塩村議員によると、このアカウントは、謝罪や訂正をすることのないまま、投稿を削除したという。

だが、この影響で「税金でツケをチャラとか肩代わりするっておかしい」など、いわれのない批判をされるなどの"被害"が塩村議員に及んでいるそうだ。

塩村議員は「あまりにも酷いので、いま弁護士と相談しています」と法的措置をとる考えを明かした。

「政治家に対する捏造は選挙に直結するため、許されることではないと思います。何よりも、当事者の母親に対して心労を与えることになり、許されることではありません」(塩村議員)

塩村あやか議員、デマ投稿に「法的措置」検討 「悪質ホストクラブ問題」めぐる発言ねじ曲げられ「許されることではない」