保育業界に特化した調査・研究を行う期間「保育士バンク!総研」を運営する株式会社ネクストビート(本社:東京都渋谷区、代表取締役:三原誠司)は、弊社が展開する保育園・幼稚園向け業務効率化ICTシステム「保育士バンクコネクト」の労務管理データから、職員の労務データを抽出・統計化し、保育士の働き方に関する調査結果をまとめましたので概要をお知らせいたします。

【調査サマリー

1. 保育施設で働く職員の平均労働時間・残業時間について

平均労働時間の人数構成比のピークは160時間、次いで170時間となっている。一方で少ない比率ではあるが、月の労働時間が200時間を超える職員も実在している。

残業時間については、0時間(残業なし)が全体の半数を占めているが、30~50時間を超える職員も一定数存在している。

園の施設形態別でみると、全体平均が160時間に対し、18施設中10施設が平均労働時間以上である。

認可保育園に比べ開所時間の長い、認定・認証保育園の労働時間が長いことが分かった。

他にも一部24時間体制の勤務を行っている院内保育室、乳児院等の施設が平均より長くなっている。

また役職別については、管理職の勤務時間が一般(管理職以外)の職種と比較して長くなっている。

2. 保育施設で働く職員の有給取得状況について

取得率別の人数構成比は30%(15.5%)が最も多く、次いで20%(14.7%)という結果となる一方で0%(4.6%)も存在している。

全体的に突出した数字はなく、取得率にバラつきがある。

役職別に関しては勤務時間と同様に、管理職はやや有給取得率が低い傾向にあり、40%を下回っている。

3. 地域別の有給取得率について

地域別の有給取得率は、大都市が55.9%で最多、次に東京23区が50.5%となった。

中都市45.2%、それ以外のエリアが48.3%と若干少ない比率ではあるが平均取得率との大きな差はない。

2023年1月「異次元の少子化対策」が表明され、同年4月にこども家庭庁が発足し、保育士の配置基準、処遇改善が求められるなか、誰でも通園制度や隠れ待機児童など保育士不足による社会的課題が大きな問題となっています。

保育業界では「変形労働時間制」の導入割合が80%(保育士バンクコネクト導入園実績:園に所属する職員のうち、40%以上が変動労働時間制を用いている園の割合)と非常に高く、労務管理が複雑化し、事務作業に追われ勤務時間が長くなってしまっているケースも見受けられ、労働環境を整えることが急務です。

ICTの活用によって、労務管理・登降園管理などの事務作業を簡略化し、保育士一人ひとりの負担を軽減することも、職場環境の改善につながるのではないでしょうか。

保育士バンク!総研では、今後も最新テーマの研究や調査を実施し、保育に携わるすべての方にとって有益な情報の発信に努めてまいります。

※本調査を引用いただく際は、出所として「保育士バンク!総研」と明記してください。
※詳細データは、下記をご覧ください。

https://prtimes.jp/a/?f=d16431-256-ba4f8416cf0cef59ae85d05a02caa493.pdf

保育士バンク!総研について
保育士バンク!総研」は、保育業界に特化した調査・研究機関です。少子高齢化が進む中、変わりゆく保育労働市場を見通し、課題に向き合い、解決に寄り添うことで、保育業界に貢献することを目的として設立いたしました。保育領域における複数の事業展開で培ってきた業界知見やノウハウをもとに、最新テーマの研究や調査を実施し、保育に携わるすべての方にとって有益な情報の発信につとめています。
https://soken.hoikushibank.com/

保育士バンクコネクトについて
株式会社ネクストビートが開発・運営する保育施設向け業務支援システムです。
シンプル・便利さにこだわり、わかりやすい画面や操作の簡単さを追求。保育業界の働き改革ソリューションサービスとして、保育施設のシフト・勤怠・労務管理の業務効率化を支援します。
https://kidsna-connect.com/site/

保育士バンク!について
保育士バンク!」は、累計40万人(有資格者30万人)以上にご登録いただいている日本最大級の保育士・幼稚園教諭専門の就職転職支援サービスです。北海道から沖縄まで47都道府県の求人を扱い、キャリアアドバイザーによる個別相談の他、全国で就職・転職フェアを定期開催しております。令和3年11月には「適正な有料職業紹介事業者」として厚生労働省により認定されました。
https://www.hoikushibank.com/

■株式会社ネクストビートについて

「人口減少社会において必要とされるインターネット事業を創造し、ニッポンを元気にする」という理念を掲げ、2013年に創業しました。人口減少に伴い多方面に広がる社会課題に対し、「テクノロジーの力」を駆使し、子育て支援分野を中心としたライフイベント領域・グローバル領域・地方創生領域という3本柱を軸に、専門職向けの人材紹介サービスや業務支援システム、メディア事業などを展開・拡張しています。

https://www.nextbeat.co.jp

※「ネクストビート」、「保育士バンク!」、「保育士バンク!総研」の名称及びロゴは、株式会社ネクストビートの商標または登録商標です。



                                                 
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