映画『隣人X -疑惑の彼女-』の本編映像が公開された。

原作は、第14回小説現代長編新人賞を受賞したパリュスあや子による『隣人X』。世界には紛争のため故郷を追われた惑星難民Xがあふれ、各国がその対処に苦慮していた。そんな中、週刊誌記者の笹憲太郎(林遣都)はX疑惑のかかった柏木良子(上野樹里)の追跡を始める。スクープのために自身の正体を隠しながら徐々に良子へ近づいていく笹は少しずつ距離を縮め、やがて笹の中に本当の恋心が芽生えるが、良子がXかもしれないという疑いを拭いきれずにいた――。

このたび公開されたのは、笹が副編集長の月村(バカリズム)のある行動に激昂し、激しくつかみかかる緊迫したシーン。笹が人目を気にするようにメガネとマスクをして、慌てて編集部に駆け込むシーンから始まり、笹は副編集長の月村を見つけるや否や、腕を掴み問いただす。

なかなかXであるという証拠が掴めない中、Xにも固有のDNAがあるのではないかという考えから、編集部内ではDNA鑑定の方向でXを探ることになっていた。そのため笹は体を張ってX疑惑の人物の毛髪を入手していた。その結果を問い詰めると「鑑定があっても意味ねぇだろ」と、腕を振り払い、月村は鑑定すらしていない様子。その言葉を聞いた瞬間に不信感を覚えた笹は激昂し月村の胸ぐらを掴み、「おい! どうしてなんだ!」と怒鳴り散らした。

このシーンについてバカリズムは「掴みかかられるシーンでクランクアップだったので後味が悪く終わるという(笑)。シーンが終わるたびに“すみません”と謝ってくれて、本番中もついてるマイクを触らないようにしながら勢いを感じるように、うまく掴みかかってくれました。緊迫感が伝わればうれしいです」とコメント。

月村に振り回される役柄の林は「この作品で一番悪い人」と称しており、月村の存在が週刊誌の情報操作および、笹が追い詰められていく原因に大きく関与していることが伺える。

監督の熊澤は、林に対し「ご一緒するのは『ダイブ!!』以来15年ぶりですが、当時と比べると成長ぶりが物凄いですよね。演技に向かうタフさと誠実さは怪物級です」と役者として絶賛しており、この短いシーンだけでも非常に緊張感のある映像となっている。

『隣人X -疑惑の彼女-』本編映像

<作品情報>
映画『隣人X -疑惑の彼女-』

12月1日(金) 公開

公式サイト:
https://happinet-phantom.com/rinjinX

(C)2023 映画「隣人X 疑惑の彼女」製作委員会 (C)パリュスあや子/講談社

『隣人X -疑惑の彼女-』