イングランド代表は20日、ユーロ2024予選グループC最終節で北マケドニア代表とアウェイで対戦し1-1の引き分けに終わった。

3日前に行われたマルタ代表戦を勝利しグループ首位通過を決めたイングランドは、その試合から先発メンバーを6人変更。すでに代表を離脱しているトリッピアーに加え、ケインやラッシュフォード、ヘンダーソンらに代えてワトキンスやサカ、グリーリッシュらに加え、A代表デビューとなるリコ・ルイスが先発メンバーに名を連ねた。

予選敗退の決まっている北マケドニアに対し、立ち上がりからボールを支配するイングランドは14分にボックス左手前でパスを受けたライスが右ポスト直撃のミドルシュートでゴールへ迫る。

攻勢を続けるイングランドだったが、なかなか決定機まで持ち込めずに時間が経過すると、37分にピンチを迎える。バイタルエリア左でパスを受けたバルディのループパスに反応したミオフスキとクリアを試みたルイスがボックス内で交錯。一度はプレーを流されたが、オンフィールドレビューの結果、ルイスの左手がミオフスキの顔を叩いており、北マケドニアにPKが与えられた。

ホームサポーターの後押しを受けるバルディのPKはGKピックフォードドンピシャの読みで弾くも、素早い反応を見せたバルディがこぼれ球をゴールに押し込んだ。

ハーフタイムにかけては、1点ビハインドイングランドが猛攻を仕掛けたが、最後までゴールは生まれず。前半は北マケドニアの1点リードで終了した。

迎えた後半、イングランドは開始早々にゴールネットを揺らす。47分、ボックス右横から強引に切り込んだサカのクロスをファーサイドのグリーリッシュがゴールに流し込んだが、これはVARの末にグリーリッシュのオフサイドを取られ、ゴールは取り消された。

1点ビハインドの時間が続くイングランドは、58分にワトキンスを下げてケインを投入。すると、直後の右CKからケインがゴール前に走り込むと、対応しようとしたアタナソフのオウンゴールを誘発し、試合を振り出しに戻した。

その後は互いに選手を入れ替えながら勝ち越しゴールを目指したが、拮抗した展開が続く。すると北マケドニアは87分、敵陣で獲得したFKを短く繋ぐと、アリオスキの左クロスをセラフィモフが頭で合わせたが、これはわずかに枠の上に外れた。

結局、試合はそのまま1-1でタイムアップ。北マケドニアに苦戦を強いられたイングランドは、勝ち越しゴールこそ奪えなかったもののユーロ予選を無敗で突破した。

グループC 順位表
勝ち点(勝ち/引き分け/負け)得失点
1.イングランド 20(6/2/0)+18
2.イタリア 14(4/2/2)+7
―――ユーロ本大会出場―――
3.ウクライナ 14(4/2/2)+3※予選プレーオフ進出
4.北マケドニア 8(2/2/4)-10
5.マルタ 0(3/0/8)-18