投手の積極補強に動く巨人。阿部監督の来季構想に注目だ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人11月6日ソフトバンクとのトレードで高橋礼泉圭輔投手が加入。8日にはオリックス近藤大亮を金銭トレードで獲得した。今シーズン巨人はリリーフ陣が安定せず、試合終盤に撃ち込まれるケースが少なくなかったため、来シーズンに向けてブルペン強化を着々と進めている。

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 新戦力の話題ばかりが目立つ巨人ではあるが、生え抜きの若手選手が頭角をあらわさなければ優勝争いに加わることは難しいだろう。現役時代に巨人などで活躍した髙橋尚成氏が自身のYouTubeチャンネル『髙橋尚成のHISAちゃん』の動画内で、期待を寄せている若手投手の名前を挙げた。

 髙橋氏は「一番僕は期待してるんですけどね、井上温人に」と明かす。井上は2019年に前橋商高からドラフト4位入団した22歳の左腕。2022年に7試合に登板してプロ初勝利を飾ったが、2023年は4試合に先発登板して勝ち星を上げることはできず、防御率は10.95と振るわなかった。

 二軍では10試合に先発して防御率0.75、2完投、1完封、7勝、奪三振率10.45と好成績をマークした井上だったが、二軍で見せた投球を一軍で披露することはできなかった。一軍での井上の投球を見ていた高橋氏は「一軍のバッターを打ち取るコツみたいのが、なんとなくまだわかっていないのかな」「全部一生懸命になって投げているような印象」と分析。

 続けて、「二軍でそれだけの成績が出るってことはある程度抑えるコツっていうのを徐々にわかってきたような感じがする」と覚醒の予感を感じているとも話す。そして、「今度、使いながら、自信を持たせながら、阿部監督やピッチングコーチが上手く引き出してくれるんじゃないかなと思います」と話した。

 二軍での成績を鑑みれば、潜在能力が高いことは一目瞭然。あとは一軍での戦い方を身に着ければ、戸郷翔征、山﨑伊織に次ぐ先発の柱として活躍する可能性がある。とりわけ、巨人は左の先発投手が手薄であり、チームとしても井上が一軍に定着してくれることを望んでいるはずだ。井上を覚醒させられるかどうか、首脳陣の手腕が試される。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【髙橋尚成のHISAちゃんの当該動画はこちら/https://www.youtube.com/watch?v=ZCBIHLaMeT4

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