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10月4日、国内投資拡大のための官民連携フォーラム後、取材に応じる経団連の十倉雅和会長(写真:時事通信

経団連の十倉雅和会長(73)が、またも国民感情を逆撫でしているようだ。

「報道各社の世論調査では、岸田内閣の支持率が軒並み下落し、内閣発足以降最低の20%台という散々の結果となっています。これについて、十倉会長は11月20日の会見で、『なぜこれで支持率が上向かないのか私も不思議だ』と発言。『一つ一つの政策はいいことをしている』と岸田政権を好評価したうえ、『外交でも成果があるのに、それが数字に表れないのはどういうことなのか。むしろ皆さんにお聞きしたいぐらいだ』とコメントしていました」(経済部記者)

十倉会長の発言といえば、たびたびその政策に対するスタンスが波紋を広げている。

9月19日の会見では、少子化対策の財源について「若い世代が将来不安なく、安心して子どもを持つには全世代型の社会保障改革しかない。それには消費税などの増税から逃げてはいけない」と発言し、SNSでは《その前に法人税から逃げるなよ》などと猛反発を食らった。

さらに、10月10日に発表した政治献金の判断基準となる政策評価で岸田政権の与党、自民党に対し「大変評価している」と最大限の評価を与えた一方で、少子化対策の財源をめぐっては、“消費税増税”を検討するよう改めて同党に求めたことから、SNS上では再び《少子化対策で増税?》《国民の敵だろ》などと、更なる批判を浴びた。

そして11月6日の会見では、大阪・関西万博の会場建設費が当初のほぼ2倍となる最大2350億円に膨らんだことについて「やむをえない」と強調。建設費が約350億円かかる“木造リング”についても「ぜひやりたい」と意欲を示し、SNSでは《自費でやれ》《庶民を怒らせる天才》などと、大ブーイングを受けるハメになった。

発言するたびに国民感情を煽りまくりの十倉会長だが、今回の「なぜ岸田内閣の支持率が上向かないのか不思議」発言も漏れなくX上で総ツッコミ状態に。

《自分たちの儲けしか考えない経団連の言いなりだからだよ》
《いやいや、こっちはなぜ不思議と思ってるのかが不思議だよ。なぜそんなに鈍感でいられるの?》
《政権や経済団体という“上層”と大多数である一般の“中低層”の認識のズレが露になった。日本の多くは中低層であるため【支持率】は当然ながら上向かない》
《あなたの消費税増税発言も支持率低下に凄い協力してるw》
《国民が何処を向いているのか見当もつかない経団連の会長って本当に必要な存在ですか?
言外に国民を馬鹿にしてませんか?》

次はどんな発言で岸田政権の支持率に“貢献”するのだろうか。