阿部監督はどんな投手起用を考えているのか。来季の采配に注目だ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人11月16日背番号変更を発表。シーズン後半にショートのレギュラーを射止めたルーキー門脇誠は「35」から「5」になった。過去には岡崎郁氏や清原和博氏、アレックス・ラミレス氏などチームの中心を担った選手がつけていた背番号だけに、門脇に対する期待は相当高いと言えるだろう。

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 門脇の背番号が“昇格”した一方、“降格”した選手もいる。2020年ドラフト1位の平内龍太は「11」から「66」、2018年ドラフト1位の髙橋優貴投手が「47」から「57」に背番号が変わった。「51」や「55」などレジェンド選手がつけていた背番号に変更する場合を除き、背番号の数字が大きくなることはチームからの期待が薄らいでいるケースが多い。2人のドラ1投手のチーム内での立場が伺える。

 平内は2022年53試合に登板して、防御率4.32、13ホールドとまずまずの成績を残した。同年オフに右肘クリーニング手術を受けたことにより、育成選手として契約。2023年にはシーズン序盤から二軍戦に登板して5月中旬に支配下復帰した。プロ入り初の先発のマウンドに立つなど、挑戦的な1年になったが登板は11試合のみ。防御率こそ3.95と2022年よりも良かったが、ブルペンを支えるほどの活躍は見せられなかった。

 髙橋はルーキーイヤーに5勝を上げ、防御率3.19とエースに名乗りを上げたかに見えたが、2020年は開幕前に左肘痛を発症。シーズン終盤にようやく一軍復帰登板を果たすも、思うような投球はできず防御率4.30と振るわなかった。それでも、2021年は自身初二桁勝利となる11勝を上げて再び首脳陣の期待感を高めたものの、2022年、2023年ともに結果を残せていない。今シーズンはプロ入り初の0勝に終わり、悔いが残るシーズンとなった。

 巨人はソフトバンクから高橋礼泉圭輔オリックスから近藤大亮をトレードで補強。また、ドラフト1位で即戦力投手として名高い西舘勇陽の獲得に成功し、現在はFA宣言した山崎福也の獲得を目指している。先発陣、リリーフ陣ともに徐々に厚くなっており、背番号降格した2人の立場は日に日にかなり厳しくなっていると言える。平内と髙橋にとって来シーズンは勝負の年になりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

“背番号降格”の巨人ドラ1投手コンビ 投手層が厚くなるほど迎える正念場