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キアの主力SUV、大幅改良

韓国の自動車メーカーであるキアは、11月17日ロサンゼルスで開幕した国際自動車展示会「LAオートショー」で、ミドルサイズSUVのソレントの改良新型を公開した。

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ソレントは2002年から韓国や欧米で販売されているモデルで、第4世代となる現行型は2020年に登場。今回の改良でスタイリングを一新しており、2024年初頭に米国、その後に欧州で発売される予定だ。

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LAオートショーで公開されたキア・ソレント    AUTOCAR

スタイリングにおける主な変更点はフロントエンドで、新型の電動SUVであるEV9と、大型SUVのテルライドからインスピレーションを得た意匠となっている。キアの新しいデザイン言語「Opposites United(相反するもの)」を踏襲し、「自然と人間に見られるコントラスト」を表現しているという。

新しいフロントグリルを中心に、T字型のヘッドライト、LEDデイタイムランニングライト、独立したフォグライトを備えている。テールライトは分割式だったものが上部で結合され、ワイド感を強めた。バックランプも下に移動した。

フロントグリルはEV9と同様にライトアップされる。また、スキッドプレートの装着により、SUVの「無骨さ」を演出している。

デジタルインターフェースを強化

インテリアも大きく変更された。上級グレードでは、2つの12.3インチ・スクリーンがダッシュボード上の1枚の曲面パネルに統合される。標準車には、従来型の4.3インチインストゥルメント・ディスプレイと12.3インチのインフォテインメント・タッチスクリーンが装備される。

キア最新の「コネクテッド・カー・ナビゲーション・コックピット」を搭載しており、主要機能にアクセスしやすい「クイックコントロール」機能や無線アップデート機能を導入したほか、処理時間の短縮を実現したという。

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LAオートショーで公開されたキア・ソレント    AUTOCAR

米国仕様車では、全車にワイヤレスのアップル・カープレイとアンドロイド・オートが標準装備される。3列シート、最大7人乗りのレイアウトは変わらない。

また、スマートフォンやNFCカードを使ってロックを解除し、始動することができるデジタルキーシステムも新たに導入された。所有者は簡単なテキストメッセージで他のユーザーと “キー” を共有することもできる。

運転支援システムも強化され、自動車線変更や、ドライバーの癖を学習してアクセルブレーキのパターンを模倣するACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール・システム)が導入された。

最高出力281psの2.5Lターボも設定

パワートレインとしては、最高出力191psの2.5L 4気筒ガソリンエンジンと、最高出力281psの2.5L 4気筒ターボが用意され、いずれもトランスミッションは8速ATを採用する。なお、ソレントには最高出力261psの1.6L PHEVもあるが、こちらの改良はまだ実施されていない。

米国仕様車の「Xライン」グレードでは、ロッキング・ディファレンシャル、ルーフラック、専用のボディクラッディング、オールテレーンタイヤを履く専用ホイールなど、オフロードを意識したデザイン要素が満載だ。

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LAオートショーで公開されたキア・ソレント    AUTOCAR

改良新型ソレントは、右ハンドルの英国にも導入される予定だ。具体的な発売時期や仕様はまだ明らかにされていない。

価格は未定だが、米国では約3万4000ドル(約500万円)から、英国では4万2000ポンド(約775万円)からと予想されている。


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