日本代表は21日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選グループ第2節でシリア代表と対戦し、3-0のスコアで試合を折り返した。

森保一監督率いるサムライブルーは、W杯予選初戦となった16日のミャンマー代表戦で5-0の快勝スタート。これで国際Aマッチ7連勝を飾った絶好調のチームは、北朝鮮代表との初戦を1-0で勝利したシリア相手に歴代最多タイの8連勝を狙った。

シリア情勢の影響でサウジアラビアでの代替開催となった中4日での一戦に向け、森保監督は前節から上田綺世、谷口彰悟を除く先発9人を変更。GKに鈴木彩艶、ディフェンスラインは菅原由勢、谷口、冨安健洋伊藤洋輝。中盤は遠藤航守田英正の2セントラルMFに、2列目は右から伊東純也久保建英浅野拓磨。1トップに上田が入った。

立ち上がりからボールを持って主導権を握る日本。開始6分には久保のスルーパスに反応した上田がボックス右角度のないところから右足を振ってファーストシュートを記録。だが、これは間合いを潰したGKに阻まれる。

さらに、相手陣内でのプレーを続けていくなか、12分にも守田がボックス手前左で入れたクロスをボックス中央の上田が右足ボレーで狙うが、今度は大きくふかしてしまう。

以降も相手陣内でハーフコートゲームを継続するアウェイチーム。サイドに押し込んで丁寧に攻撃を作り直しながら後ろ重心のシリア守備攻略を図る。24分にはセットプレーからこの試合最大の決定機。右CKの場面で久保の正確な左足インスウィングのボールをニアの守田が頭でフリック。ゴール前の上田が頭で合わすが、これは相手GKの好守に遭う。さらに、こぼれを浅野がオーバーヘッドで押し込みにかかったが、これはうまくミートしなかった上にオフサイド判定となった。

それでも、焦れずに相手守備を広げながら攻め続けるなか、今季絶好調のレフティーの鮮烈な一撃がゴールをこじ開ける。32分、中盤での繋ぎから右サイドの伊東にボールが渡ると、伊東は内側のスペースで浮いた久保の足元へ丁寧なパス。そのままボックス付近まで運んだ久保が左足を振り抜くと、これがゴール右隅の完璧なコースに突き刺さった。

序盤からの丁寧な揺さぶりが生んだ久保のゴラッソによって良い時間帯に先手を奪った日本は畳みかける。

37分、相手陣内左サイドで仕掛けた浅野が相手守備を引き付けてオーバーラップした伊藤に繋ぐと、深い位置まで侵攻した伊藤が正確な左足の浮き球クロスを供給。これにファーで反応した伊東が丁寧に頭でゴール前に折り返すと、ドフリーの上田が右足ボレーで合わせて2試合連続ゴールを達成。

続く40分には相手陣内右サイドトライアングルを作り、内側の久保からのスルーパスで完璧にポケットを取った伊東からのグラウンダーの折り返しを再び上田がスライディングシュートで流し込み、先制点から10分も経たない内にリードを3点に広げた。

また、守備ではカウンターからハイラインの背後を狙うシリアの攻撃に対して、適切なラインコントロールでオフサイドに引っかけつつ、GK鈴木も持ち味の守備範囲の広さを活かして背後のスペースをしっかりとカバー。ホームチームに1本のシュートも許すことなく前半を終えた。

シリア代表 0-3 日本代表
【日本】
久保建英(前32)
上田綺世(前37)
上田綺世(前40)