(2023年11月21日)英国の動物愛護団体コンパッション・イン・ワールド・ファーミングによる「グッド・ファーム・アニマル・ウェルフェア・アワード」のアジア授賞式が 現地時間16日、タイのバンコクにて開催され、日本から3社が「グッド・エッグ・アワード(Good Egg Award)2023」を受賞しました。アニマルウェルフェアの観点からケージフリー卵の普及促進を目指すザ・ヒューメイン・リーグジャパンは、今年度も日本企業の受賞をサポートすることができたことを大変うれしく思います。

日本からの受賞者は次の三社です。外食産業企業から1社と養鶏農家2社が受賞しました。それぞれの業界から日本初の受賞者です。

  • 株式会社セカンドアロー東京都)の「鳥と卵の専門店 鳥玉」ブランド

  • 宮本養鶏場(愛知県)の「なごみたまご」ブランド

  • 株式会社あさぎり宝山ファーム(静岡県)の「福が、きた」ブランド  

                                          (以上、発表順)

串カツ田中ホールディングスの傘下で、関東を中心に「鳥と卵の専門店 鳥玉」を展開する株式会社セカンドアロー(本社所在地:東京都品川区 https://second-arrow.co.jp/)は、継続的によりおいしい食材や素材を追求するため、アニマルウェルフェアの考え方、SDGsの考え方を取り入れています。レストラン鳥玉で使用する卵は、60年前から平飼いを取り入れてきた神奈川県相模原市の井上養鶏場から調達し、産卵から2日以内の新鮮な平飼い卵を使用しています。今回の受賞では、今後の事業展開においても積極的に平飼い卵を採用することを計画し、アニマルウェルフェアとケージフリーの卵を調達する意義について深く理解し、業界を牽引していこうという意欲が評価されました。

株式会社セカンドアロー代表取締役社長、大須賀伸博氏は「このような名誉な賞をいただき、大変光栄に思います。私たち株式会社セカンドアローは、『新たな価値を創造し関わる全ての人を幸せに』との理念のもと、日本の飲食業界の常識を変え、新たな価値を生み出していくことを目標に設立されました。このたび受賞対象となった『鳥と卵の専門店 鳥玉』ブランドは、ご家庭では再現できない鳥と卵の料理を召し上がっていただける専門店として店舗展開をしております。

これからも生産者の皆様と共に、ケージフリーエッグを広める一助となるよう、店舗展開を続けて

いくとともに、私たちができることから動物福祉のアクションを起こせるよう努めて参ります。」と述べられました。

愛知県田原市で40年以上の歴史をもつ宮本養鶏場 (https://nagomitamago.net/ )は、平飼いブランド「なごみたまご」の創設以来、イベント活動やメディア掲載を通じて、鶏の習性や卵生産の現場についての知識の普及に貢献し、消費者の卵を選ぶ判断基準に影響を与えてきました。今回の選考では鶏への愛情と理解をベースにした高い基準の平飼い養鶏と、平飼いブランドの同社内での事業拡大計画が評価されました。

宮本養鶏場平飼い農場長の宮本健太郎氏は「2023年グッド・エッグ・アワードを受賞できたことをとても嬉しく思います。当養鶏場では卵を生産する過程で大切にしていることが3つあります。

1.自然環境と調和 ー 卵を生産することで環境を汚さない。負荷をかけない。破壊しない。

2.人と調和 ― 卵を生産することで、精神的にも肉体的にも人に負担をかけない。

3.鶏と調和 ー 卵を生産することで、鶏の命、自由を奪わない。

この3つの調和を常に意識し、生産しています。調和の和から、『なごみたまご』というブランドを名付けました。小さな養鶏場ですが、このバランスを保ちながら『多くの人に鶏の命を大切にすること、鶏にもっと自由を』ということを伝えていきたいと思っています。」と述べられました。

株式会社あさぎり宝山ファーム (https://www.marufuku-egg.co.jp/committe/animal-welfar/)は、標高3776m富士山からの雪解け天然水を養鶏にも利用している静岡県の養鶏農家です。あさぎり宝山ファームは、2022年9月に、従来のバタリー鶏舎を、エイビアリーシステムの鶏舎へと建て替えました。あさぎり宝山ファームを自社農場として運営する株式会社マルフクは、4年以内を目処に自社販売分は全てケージフリー卵に切り替える予定です。今回はあさぎり宝山ファームのケージフリーブランド「福が、きた」が受賞しました。

株式会社あさぎり宝山ファーム並びに、株式会社マルフクの代表取締役、福崎 正展氏は「この度、グッドエッグアワードを受賞できたことを大変うれしく思っております。株式会社マルフク1951年に福崎商店として創業し、3代にわたり静岡県内のスーパーマーケットや飲食店を中心に鶏卵の卸販売をしてきました。2010に自社農場である株式会社あさぎり宝山ファームを設立し、2022に従来のケージ飼いからアニマルウェルフェア対応のエイビアリー鶏舎へとリニューアルしました。「富士山麓放し飼いたまご 福が、きた」は100%ケージフリーで、富士山麓という卵作りには非常に恵まれた環境を活かしたこだわり卵です。良いタマゴの条件として親鳥が健康であることは必要不可欠であるとの考えと、毎日食べる卵だからこそ、安心して食べることができる確かなものが良い、という想いを実現したこだわり卵です。今回の受賞を機に、アニマルウェルフェアへの意識を更に深めながら、弊社のスローガンである「もっと、にこだわる」を改めて強く意識しながら、今まで以上にマルフクらしさにあふれたタマゴづくりに取り組みたいと思います」と述べられました。

今回の「グッド・ファーム・アニマル・ウェルフェア・アワード」のアジア授賞式では、タイ、日本、中国の3カ国の企業に合計19の賞が授与されました。賞の大半(16賞)は、より高福祉の卵とブロイラー鶏生産に焦点を当てたもので、これにより2500万頭以上の動物の生命に恩恵をもたらすことになります。受賞の概要は、グッド・チキン・アワードがタイ企業1社に、グッド・エッグ・アワード は8社(日本3社、中国5社)に、グッド・チキン・プロダクト・アワード6社、グッド・エッグ・プロダクト・アワード1社、グッド・ピッグ・プロダクト・アワード3社はすべて中国企業が受賞しました。

グッド・エッグ・アワードは 2007年に設立されたコンパッション・イン・ワールド・ファーミングの代表的な賞で、ケージフリー卵または卵製品を100%使用している、または5年以内に100%使用することを約束している企業またはブランドを称えるものです。グッド・エッグ・アワードを含む「グッド・ファーム・アニマル・ウェルフェア・アワード」は、畜産動物の生活とサプライチェーンの持続可能性に対して、真に意味のある改善を行っているフードビジネスの活動を世界に紹介する絶好の機会となっています。 世界中で27の賞が設けられ、毎年8億8,300万頭以上の動物に恩恵がもたらされています。

世界では、ほぼ毎週のように新たなケージフリー宣言が企業から発表され、卵のサプライチェーンに変革をもたらしています。日本でも先進的食品企業がアニマルウェルフェアを企業ポリシーに含むようになり、ケージフリー卵調達に大きな関心を寄せています。ザ・ヒューメイン・リーグジャパンは、このたび、ケージフリー卵採用企業として名誉のある賞を得て、国際的な評価を得た日本の受賞企業を称え、これからも、採卵鶏の福祉を改善するために、ケージフリー卵生産農家、食品企業と協業していきます。

受賞各社ブランドロゴ

*本プレスリリースは、コンパッション・イン・ワールド・ファーミング並び日本の受賞各社のご協力のもと作成されました。

コンパッション・イン・ワールド・ファーミング HPニュース

https://www.ciwf.org.uk/news/2023/11/asia-good-farm-animal-welfare-awards-2023


【ザ・ヒューメイン・リーグジャパン

ザ・ヒューメイン・リーグジャパンは2017年4月1日発足以来、雌鶏をケージ飼育から解放する運動でリーダー的役割を担っています。ザ・ヒューメイン・リーグジャパンソーシャルメディアをフォローし、引き続きご支援をお願いいたします。また下記のウェブサイトでも活動の内容をご確認いただけます。

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