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11月21日、俳優・南野陽子(56)の夫であるA氏が業務上横領容疑で逮捕された。A氏は昨年10月、元警察官の男と共謀し、その男が当時理事長を務めていた社会福祉法人「誠心会」の口座から、現金およそ1500万円をA氏が関係する別の企業の口座に移した疑いが持たれている。

南野は’85年にドラマ『時をかける少女』(フジテレビ系)でデビューして以降、’85年の『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』(フジテレビ系)や’87年の映画『はいからさんが通る』(’87年)などで主演を飾り、一躍大ブレイク。また近年も’18年の大河ドラマ『西郷どん』(NHK総合)や’20年の『半沢直樹』(TBS系)といった数々の話題作に出演し、長きにわたって第一線で活躍している。

そんな大女優の南野がA氏と結婚したのは’11年3月のこと。しかし、その直後からA氏の金銭トラブルや女性問題など“黒い噂”は絶えなかった。’19年2月には、A氏が事務長を務める東京・銀座のクリニックで、1億8千万円の使途不明金が発覚したことを『週刊文春』が報じている。お金の管理はA氏が任されていたが、開業から3ヵ月で支払い督促の通知が次々と届くようになったという。

また当時、南野にも被害が及んでいたことをかつて本誌は報じている。発端はA氏の荷物から、南野の父に宛てた金融会社からの督促状や医療費の支払い督促状などが見つかったことだった。

「南野さんのお父さんは箱根の有料老人ホームに当時入所しており、毎月の費用はお父さんの専用口座から引落とされるようになっていました。南野さんは入金のため十分なお金も用意していましたが、口座はカラで、元となるお金も消えていたそうです。そして、口座や入金の管理をしていたのは夫であるAさんでした。つまり、Aさんは介護費用を使い込んでいたようなのです。

支払い督促状が来ていることを当時初めて知った南野さんは、施設に問い合わせました。すると実際に半年分も支払いが滞っていたとわかったそうで、彼女はあわてて100万円以上を振り込んだといいます」(南野の知人)

その後も’21年9月、A氏が代表を務める病院の医師数名の給料などが約1年分未払いであると、元院長が『週刊文春』で告発。A氏は取材に対し、「元院長に今まで200回は連絡を取ろうとしたが、一切応じなかった」「給与が支払われなかったのは元院長が女性問題を起こし、そのトラブルの処理で違約金を請求され、それに充当したから」と発言したが、元院長は「女性問題など存在せず、でっちあげ。200回も連絡があった事実もない」と反論している。

最近になっても、『FLASH』今年8月15日号にA氏への告発記事が掲載された。山形県の学校法人「明徳学園」の理事長を務めてきた長岡由彦氏によると経営再建のためにA氏を理事として迎え入れたものの’21年の夏、A氏は長岡氏ら古株の理事を解任。

そしてA氏は自身が経営する医療法人が負っていた借金を学園側が引き受けるように認めさせ、学園側が所有し、校舎として使用している不動産に抵当権を設定したという。この件について『FLASH』はA氏に質問状を送ったものの、期日までに回答は得られなかったという。

幾つものトラブルの末、逮捕されることとなったA氏。結婚から12年、傍で支えてきた南野は今何を思うだろうかーー。