森見登美彦さん、畠中恵さん、西條奈加さん、古谷田奈月さんをはじめ、数々の小説家を輩出した「日本ファンタジーノベル大賞」。
惜しまれながらも、2013年に一度休止し、2017年に新生「日本ファンタジーノベル大賞」としてパワーアップしてカムバックした本賞の最新の受賞作が決まりました!

(C)︎新潮社

令和5年10月25日に「日本ファンタジーノベル大賞2024」の最終選考会が開かれ、恩田陸さん、森見登美彦さん、ヤマザキマリさんの三選考委員による選考が行われました。その結果、応募総数396篇より、選ばれた4作品から、独特の世界観と筆致を評された宇津木健太郎さんの小説『猫と罰』が大賞に決まりました。

「小説新潮」2023年12月号に「愛しい猫達を誠実に描いたからこそ、彼らが運を招いてくれたのかも」と綴る受賞の言葉、受賞作の抄録と詳しい選考の過程が掲載されております。単行本刊行は2024年初夏を予定しております。

【選評】(一部抜粋)

恩田陸さん「唯一、ユーモアが感じられた作品で、淡々とした文章に引き込まれた」

森見登美彦さん「語り手の設定が面白いし、罰を受けた神様が営んでいる古書店という舞台も魅力的」

ヤマザキマリさん「こうした内的な考察を促してもらえるファンタジーに出会えると心地よい」

【受賞者】

宇津木健太郎(うつぎ・けんたろう)

1991年生まれ。埼玉県越谷市出身。本で溢れる家で育ち、気付けば小説を書くようになっていた。いつかはプロの作家になれると根拠の無い自信を胸に執筆を続け、同人活動を続ける中で2020年に『森が呼ぶ』で第二回最恐小説大賞受賞。

【受賞の言葉】(一部抜粋)

先が見えず、いつ読者に飽きられるとも知れない創作の世界。落選が続き、「一回受賞と出版を経験しただけで終わるのでは」という恐怖を覚える日もありました。でも、心折れずに続ければいつか満足できる結果を残せるのだと、あらゆる創作をする作家達に届けばいい……そんな願いを込めて書いた『猫と罰』。本作が、長く暗い道を歩き迷う人の為の、小さな明かりになれることを願っています。

■掲載誌データ

【掲載誌】「小説新潮」2023年12月号

【発売日】2023年11月22日
【価格】909円(定価1000円)

配信元企業:株式会社新潮社

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