未来を実装するメディア『WIRED』日本版は、人々のつながりや社会、生態系、経済システムそのものを再生する「THE REGENERATIVE COMPANY(リジェネラティブ・カンパニー)」というムーブメントに基づいた新しいアワード、「THE REGENERATIVE COMPANY AWARD 2023」の受賞カンパニーをこのたび発表しました。

WIRED』日本版が今年、総力特集をした雑誌VOL.49『THE REGENERATIVE COMPANY 未来をつくる会社』では、リジェネラティブ・カンパニーの3つの条件として、『Multi-Stakeholder:“代弁者なき”ステークホルダーにポジティブな影響を与える』『Plural Capital:多元的な資本を生み出し、その価値を測定する』『System Change:複雑なシステムに介入し、修復する』を定義しました。アワード初開催となる今回は、この3つの選考基準により、中村多伽(taliki代表取締役/talikiファンド代表パートナー)、阿座上陽平(ゼブラアンドカンパニー共同創業者/代表取締役)、鎌田安里紗(一般社団法人unisteps共同代表理事)、辻井隆行(元パタゴニア日本支社長)をはじめとする総勢40名のアドバイザーに、リジェネラティブ・カンパニーとしてふさわしい候補の推薦を依頼、その集計結果を踏まえ『WIRED』日本版編集部が計8つの企業や団体を選出しました。

○受賞カンパニーの概要、および選出理由については以下の「THE REGENERATIVE COMPANY AWARD 2023」特設サイト及び記事をご覧ください。

https://wired.jp/article/the-regenerative-company-award-2023 

https://wired.jp/article/the-regenerative-company-award-2023-result

【受賞カンパニー概要】

・ガルデリア

https://galdieria.com/

微細藻類ガルディエリアのもつ高い培養能力と貴金属吸着能力を活用し、貴金属リサイクル率の向上、天然鉱山での水銀使用の撲滅、有用物質の食品応用、CO2削減等、地球規模の課題解決に取り組む。

サザビーリーグ リトルリーグカンパニー

https://www.sazaby-league.co.jp/company/group/  

Ron Hermanなどのライフスタイルブランドを展開。伝統的なクラフトを重視しながら、発電事業や再生素材の導入によりリジェネラティブなファッション企業を志向している。

・Sunda Technology Global

https://www.sundaglobal.com/

アフリカ農村部における水インフラの整備を推進。既存のハンドポンプ井戸に自動水利用料金回収サービスSUNDAを導入することで、持続可能な水インフラの管理体制の構築を目指す。

・ZEROCO

https://zeroco.co.jp/

冷蔵庫、冷凍庫に次ぐ第三の鮮度保持技術「ZEROCO」を展開。温度約0℃かつ湿度100%弱の保管環境を実現し、食材や食品の鮮度を長期間、高品質に保つことを可能に。

・フェイガー

https://faeger.company/

農業由来カーボンクレジットの生成・販売とボランリークレジットの調達サービス。農家の脱炭素の取り組みを評価し、農業由来炭素クレジット化を通してその収益化をサポートする一方、企業向けにはカーボンクレジットの導入を支援。

・一般社団法人for Cities

http://www.forcities.org/

都市体験のデザインスタジオ。都市づくりのアイデアと実践者を集積するデータバンク「forcities.org」を開発・運営。本データバンクをもとに主にアジア圏の持続可能な都市づくりに向けたプロジェクトを組成。

・株式会社/NPO法人リトコス

https://retocos.com/

佐賀県唐津市の8つの島の植物を原材料とした化粧品を販売。商品を起点に島の関係人口を増やすことで、人と自然が共生する地域づくりモデルの構築に挑む。

・WiseVine

https://corp.wise-vine.com/

全国各地の行政が政策論議に十分な時間をかけられるよう、予算編成の効率化システムの開発・導入を推進。「未来の世代に豊かな世界を残す」をミッションに掲げている。

○受賞したリジェネラティブ・カンパニーを特集する個別取材記事の連載が、WIRED.jpにてスタート予定です。

12月8日に開催される大型カンファレンス「WIRED Futures」では、「Regenerative Cities」をテーマにしたトークセッションが予定され、本アワードのアドバイザーや受賞カンパニーが登壇し、「再生型」都市を実装するための見取り図リジェネラティブ・カンパニーの役割について語ります。

▼「WIRED Futures」の詳細はこちら

https://wired.jp/article/wired-futures-2023/

■松島編集長のコメント

地球規模の課題に対して「SDGs」という言葉がこれだけ浸透している日本は世界でも珍しいと言われます。持続可能性と訳され、現状維持や保全といったニュアンスが強い「サステナブル(S)」に対して、いま世界中で積極的な取り組みが始まっているのが「リジェネラティブ」な仕組みづくりです。これは、自然が本来もつ生成力を取り戻すことで、環境だけでなく経済や地域・コミュニティの再生にもつなげていく多元的でポジティブなアクションを意味し、世界経済フォーラムでも近年、毎年このテーマが議論されています。

WIRED』日本版は、このリジェネラティブな動きを日本社会にも実装するべく、その先頭に立ってこの新しい価値を実装するアクターたちを「リジェネラティブ・カンパニー」と定義し、その活動を広く知らしめ後押しする目的で本アワードを創設しました。早くも多くのアドバイザーの方々にご賛同いただき、多様なカンパニーをご推薦いただけたことは、このムーブメントが確かな足取りで拡がっていることを実感させるものでした。これをスタートとして、ぜひ日本から世界へと、より多くのリジェネラティブ・カンパニーを送り出す一助にこのアワードがなれば幸いです。

■「THE REGENERATIVE COMPANY AWARD 2023」概要

【審査基準】

・Multi-Stakeholder:“代弁者なき”ステークホルダーにポジティブな影響を与える

・Plural Capital:多元的な資本を生み出し、その価値を測定する

・System Change:複雑なシステムに介入し、修復する

以下も選考基準としている

※『WIRED』日本版が定義したリジェネラティブ・カンパニーの3カテゴリ──

「NEIGHBORHOOD」「ECOSYSTEM」「COORDINATION」のいずかれに該当すること

日本国内に拠点を有している、あるいは国内で活動している企業や団体であること

※“COMPANY”の語源である「共にパンを食べる仲間」というラテン語に立ち返り、会社だけではなくNPOや一般社団、財団、プロトコルやプロジェクト、DAOなども選考対象とすること

【協賛企業】

EY Japan

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