子どもの頃から漫画が好きで、ユーモア溢れる漫画を描いている宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さん。X(旧Twitter)にて公開された「夜逃げ屋日記」は、DV被害などに遭う依頼者を夜逃げさせた実話を基に描かれた人気漫画だ。今回は、Xに投稿されているなかから「夜逃げ屋日記」の第25話を紹介するとともに、実際に依頼者のストーカーがマンションから飛び降りようとしたときの著者の心境についても聞いた。

【漫画】本編を読む

マンションから飛び降りようとする依頼者のストーカーだが、夜逃げ屋の社長はストーカーの服を掴んで飛び降りをやめさせ「最初から最後までウゼェな、てめぇ」と言う。ストーカーは「他人のくせに勝手に入ってくんなよ」などと反論するが、それを聞いて「しょうもない人生だな」と言い放つ社長。

すると、ストーカーはまるで子どものように泣いて暴れ出し、警察官たちが急いで取り押さえる。この状況を見ていた宮野は「こんな惨めな大人の姿、初めて見た…」と心の中で思い、悲しくなる。ストーカーとは、まるで人間の“醜さ”や“愚かさ”など人間のマイナス面を凝縮して身体の奥に溜め込んでいるような人たちに見える…。

夜逃げも無事に終わり、夜逃げ屋スタッフにお礼を言う依頼者の町田さん。そして、町田さんは下を向きながら「どうしてあいつを助けたんですか?」と社長に聞くと、社長から意外な言葉を聞くことになるのであった。

現在も夜逃げ屋のスタッフとしての顔を持つ宮野シンイチさん。今回は、実際に依頼者のストーカーがマンションから飛び降りようとしたときの心境について伺った。

――依頼者のストーカーがマンションから飛び降りようとしたとき、宮野さんはどのように思われましたか?

「えーーー!」とびっくりするような驚き方ではなくて、「え?え?え?なに?」みたいな、目の前で何が起こってるのかよくわからないという感じでした。血の気が引きました。

近年では、ストーカーが原因で夜逃げをする女性も多い傾向にあるという。「夜逃げ屋日記」は2023年6月より書籍が発売され、著者と夜逃げ屋の社長との対談(前編/後編)も実現している。Xでは他のエピソードも数多く投稿されているので、興味がある人は読んでみて!

取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)

大声で泣き叫ぶ依頼者のストーカー/画像提供:宮野シンイチさん