自衛隊の「アパッチ」そもそも数が……。

護衛についたのは西部方面航空隊のAH-64D

アメリカ海兵隊は2023年10月下旬、日米共同訓練「レゾリュートドラゴン23」において、日本の戦闘ヘリコプターAH-64「アパッチ」が、海兵隊のティルトローター輸送機V-22オスプレイ」の護衛に就くという訓練を行ったと発表しました。

説明によると、このような内容の共同訓練は史上初であり、両軍の高い協力関係を示すものだとしています。

訓練は九州の日出生台演習場を舞台に行われ、公開された画像では海兵隊のMV-22「オスプレイ」の至近を飛ぶ陸上自衛隊AH-64Dがしっかり捉えられていました。

教育部隊を除いて、陸上自衛隊AH-64D戦闘ヘリコプターを運用しているのは、佐賀県吉野ヶ里町の目達原駐屯地に所在する第1戦闘ヘリコプター隊だけです。アメリカ海兵隊の説明では西部方面航空隊の所属機となっていましたが、第1戦闘ヘリコプター隊は西部方面航空隊の下部組織であるため、そこの所属機で間違いないでしょう。

また、今回の「レゾリュートドラゴン23」では、日米のオスプレイによる編隊飛行も行われています。

なお、アメリカ海兵隊によると、今年初めに行われた日米共同訓練「アイアンフィスト23」では、すでに日本側の輸送ヘリコプターCH-47「チヌーク」を、海兵隊攻撃ヘリコプターAH-1Z「ヴァイパー」が護衛するということを行っていたそうです

アメリカ海兵隊のMV-22「オスプレイ」(右手前)の至近を飛ぶ陸上自衛隊のAH-64D戦闘ヘリコプター(画像:アメリカ海兵隊)。