女子プロペアとコースを知り尽くしたメンバーペア(アマチュアペア)が真剣勝負を繰り広げるゴルフ番組「ゴルフW」(毎週土曜夜8:00-9:00、BS松竹東急)。今回は、同番組で大須賀望プロ、高橋恵プロとそれぞれペアを組んでコースを回った北田瑠衣プロに直撃インタビュー。アマチュアペアとの対戦の感想や、スコアマネジメントについて語ってもらった。

【写真】真剣な眼差しでボールの行方を見守る北田瑠衣プロ

■真剣勝負ができて本当に楽しかった

――まず、対決を終えての感想を聞かせてください。

こういった、プロ対メンバーさんのペアマッチは初めてでした。ペア戦となると、お互い迷惑をかけないようにしなくてはいけない気持ちもでてきてしまうので、結構難しかったですが、ペアを組んだ大須賀望ちゃんも高橋恵ちゃんも昔から知っている子だったので、その点ではやりやすかったなと思います。

――アマチュアペアとの対戦はいかがでしたか?

本当に真剣勝負で疲れたー!アマチュアの方々が上手すぎました。ダブルスの大会に出られていたようで、「ここ攻めます」「ここ安全にいきますか」とか、やりとりも慣れていらっしゃる感じでした。やはりあれだけ飛距離が出ると…飛距離は最大の武器ですからね。たとえ曲がっても、飛ばない人からすると「うらやましいな~」って思います。

――プロと戦う場と、力の入れ方や心構えの違いなどはありましたか?

やっぱり、プロとしては絶対に負けられない戦いじゃないですか(笑)。そのプレッシャーはありましたが、おかげで最後まで気を抜くことなく真剣勝負ができたので、私も本当に楽しかったです。

■小技でスコアを落としがちなアマチュアにアドバイス

――本日の舞台、ベルセルバカントリークラブのさくらコースを回ってみて、どのような印象を持たれましたか?

アウトとインでコースの雰囲気が全然違いました。アウトはクリーク(※ゴルフコースにある小川や小さな入り江のこと)もあるし、フェアウェイが狭くてティーショットの落とし場所が難しかったです。反対にインはフェアウェイが広くてコースの表情が全然違うから、すごく面白かったですし、楽しく回れました。

――特に難しかったところはどこですか?

フェアウェイの芝の密度があって、すごく状態が良いんですよね。ラフに入れてしまうと密集している分、結構インパクトの抵抗があるので、それがはっきりしていますね。フェアウェイからだったらチャンスにつけられるけど、ラフに入ると、グリーンに乗せるだけになってしまうので、フェアウェイキープ、ティーショットが大事だと思います。

――今日の対決の中で、一般の方にも参考になるようなシーンはありましたか?

グリーンまわりとか、パッティングとか、小技でスコアを落としているアマチュアの方が多いと思うんです。ドライバーを打って、セカンドでグリーンの近くまで行ったけど、そこからピンに寄らず…というのが多いと思う。ただ単に58度で打つのではなくて、ちょっと転がしたいときには、52度とか、アプローチウェッジ、ピッチングウェッジを使うのも良いと思います。全部1本のクラブでグリーン回りをしなくてもいいし、簡単なミスをしない選択肢を選ぶ方がスコアのマネジメントにはなりますね。

■海外メジャー大会は見ていてワクワクする

――BS松竹東急では、2023年から全米女子オープンをはじめとした大会を生中継しています。海外メジャー大会について、個人的な思い入れや魅力を教えてください。

今は視聴者としてテレビで見ていますが、私も現役で試合に出ているときはメジャートーナメントにも参加していたので、日本と世界のコースの作りが全然違うとか、感じていましたね。世界のトッププレーヤーたちが集まる試合なのでレベルも全然違う。今は多くの日本人選手が海外にチャレンジして、しっかり成績も残しているので、数年前と比べると本当に見ていてワクワクします。

※高橋恵の高は正しくは「はしご高」

北田瑠衣プロ/※提供画像