スペイン検察当局は、元ブラジル代表DFダニエウ・アウベスに対して懲役9年を求刑したという。スペイン『EFE』が伝えた。

事件は2022年12月30日の早朝、バルセロナのナイトクラブで発生。VIPルームでアウベスが21歳の女性を強姦したという疑いで逮捕されていた。

アウベスは虚偽だと訴えた一方で、被害者女性の体内や衣服、ナイトクラブの床から採取した体液が、アウベスのDNAと一致。身柄が拘束されている状態だった中、今年8月に性的暴行罪で起訴されていた。

そんな中23日、検察はバルセロナ裁判所に対し、アウベスが懲役刑を終えたあと、10年間の監視付きの自由を与えること、被害者から1km以内に近づくこと、10年間は連絡を取ることを禁止することを求めているという。

検察の書面によれば、事件の詳細も明らかになっている。

事件が起きたのはバルセロナのナイトクラブの「モエ」のブース内で発生。被害者はいとこや友人の隣に座っていた中、同行していた男性が2人をプライベートエリアに招き、シャンパンを飲ませたという。

女性たちは最初は拒否していたが、アウベスと友人の強引な誘いを受け入れ、5人でシャンパンを飲み、喋ったり踊ったりしていたという。

アウベスは被害者を意識し、抱きしめ、接近し、2度も手を股間に持って行ったとのこと。すると午前3時20分ごろにアウベスは宿泊者専用の個室に行き、女性を呼び、鍵を閉めて、女性を部屋から出さなかったという。

その後は行為に及ぼうとしたが、被害者が抵抗。すると、服を脱がせ、髪を引っ張り、地面に倒れさせ、顔を数回平手打ち。無理やり性行為に及ぶと、そのまま立ち去り、被害者はナイトクラブのスタッフの治療を受け、性的暴行を訴える処理を始めたという。

なお、過去2度に渡り保釈金を支払っているものの、逃亡の恐れがあるとして拒否。3度目の要求も拒否されており、依然として身柄は拘束されたままになるとのことだ。