このところ、続編やスピンオフが全盛のハリウッド。しかし『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』に関しては期待できそうにない。クリエイターのティム・バートンは、続編に興味がないどころか、触れても欲しくないようだ。

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 この度、Empireのインタビューにバートン監督が登場。自身がクリエイターとプロデューサーを務めた『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』について、「僕にとってこの映画はとても大切なものなんだ」とコメント。「これまで続編も作ってきたし、リブートも作った。いろんなことをやってきた。だけど、これだけは実現させたくない」と口にした。

 「人々が興味を持ってくれるのは嬉しいけれど、僕は違う」と語り、本作に対する立場は、「自分の土地を決して大手電力会社に売ろうとしない」男のようだと言及。「僕の土地から出ていけ! おまえにこの土地はやらん! 何を作りたかろうが知ったこっちゃない。僕の土地にやってきやがって…ショットガンはどこだ!?」とユーモアたっぷりに語った。

 本作は1993年に公開されたストップモーション・アニメの金字塔。バートンの原案を基にキャロライントンプソンが脚本を手掛け、ヘンリー・セリックがメガホンを取った。パンプキン・キングのジャック・スケリントンを主人公に、ハロウィンに飽きてしまった彼が偶然迷い込んだクリスマス・タウンに魅了され、ハロウィン流クリスマスを計画する中で、クリスマスの本当の意味に気が付く物語。

 今年で公開から30年を迎えた本作。2006年にはデジタル3‐D映像になった『ティム・バートンナイトメアー・ビフォア・クリスマスディズニー デジタル3‐D』も公開されている。

ティム・バートン、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』続編に興味なし  写真提供:AFLO