吉田輝星

北海道日本ハムファイターズ岩本勉氏が自身のYouTubeチャンネルで北海道日本ハムファイターズ吉田輝星投手とオリックス・バファローズ黒木優太投手のトレードについて語った。

 

■トレードに「驚いた」

吉田投手と黒木投手のトレードについて岩本氏は「凄いニュースが飛び込んできた」「驚いたね」と叫ぶ。

そして「勝手に僕のなかではファイターズが最後の最後まで吉田輝星を育てきるというようなね、イメージを持っていたんだけども、まあまだまだ若い選手で修行中の彼が、もがきながらでも良い時間の過ごし方をしていると思っていた」と語る。

続けて「ファンの人たちはすぐ成績が出ることを願っていたと思うけど、それはなかなか難しいことで。彼もプロの波にもまれながら奮闘していた。そういう姿があった」と話した。

 

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■両者の思惑が一致?

トレードの背景を岩本氏は「今回はおそらくですけども、オリックスバファローズ、いや両者かな。オリックス中嶋聡監督が吉田輝星のことを理解されている人だと思うんですよ。球も受けてましたし」と指摘。

そのうえで「ファイターズとしては即戦力のピッチャーがほしい。オリックスからは黒木優太投手、29歳。ファイターズからは吉田輝星が行くことになった」と分析する。

黒木投手には「中継ぎが多かったかな。熟そうとする選手やねん。上沢が大リーグ挑戦を表明していますし、そこで育てたい吉田輝星よりもすぐに試合で機能するピッチャーを求めた形。これしかいいようがない」と語った。

 

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■「成功を祈りましょう」と呼びかけ

岩本氏はオリックス投手陣は現在「戦力的に余裕がある」と指摘し、「余裕があるなかで、吉田輝星はめちゃくちゃいい素材やったと、中嶋監督はそれを知っている。うちで扱って育てますと、紳士協定もあると思う。ファイターズも中嶋監督に任せますよと」と話す。

続けて「将来的にファイターズに帰ってくる、そういうことも考えられる。吉川光夫もそんなことがあったからね。即戦力の選手とまだ育成できる余裕があるチームのニーズが一致したと。もうそうしか言いようがないんですよ。ファイターズファンの皆さんは吉田ロスもわかりますけど、中嶋監督に託しましょう」「吉田の成功を祈りましょう」と呼びかけた。

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■黒木投手にもエール

その後も岩本氏は自身がかつて背負っていた18番をつける吉田との思い出や、黒木投手の印象を語る。

そして「もしバファローズで跳ねるような活躍があったときに、『ほらファイターズ、もう少し辛抱すれば』じゃなくて。もう1つ違った角度の指導やアドバイスを彼に武者修行のように差し出したということですよ」と話す。

続けて「新しく入ってくる黒木優太投手。彼にも期待を寄せて。ファイターズに来てのし上がろうとしているチームのなかで、黒木投手いい成績残してくれてありがとうねみたいな、そんな2024年シーズンにしたいやんか」とエールを送った。

 

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■吉田投手にエール

岩本氏はトレードに「電撃すぎる情報で頭の中がパニックですわ」と驚きをあらわにする。

そのうえで「これだけはぶれない。本当に吉田輝星。がんばってくれよ、一人前になってくれよ」と叫び、「中嶋監督よろしくお願いします」とメッセージを送っていた。

 

■スター性のある吉田投手

吉田投手は金足農業高校時代にチームを準優勝に導き、2018年のドラフト1位で日本ハムに入団。スターとして期待されたが、苦しいシーズンが続いた。

今季は1軍3試合登板で防御率は9.00、2軍でも2勝5敗防御率4.80。しかしそのスター性やストレートの威力を評価する声も少なくない。

一方黒木投手は立正大学から2016年のドラフト2位で入団し、1年目に55試合登板、6勝3敗25ホールド、3セーブと活躍。2019年にトミージョン手術を受け2シーズン登板がなかったものの、2022年に復活。気迫を前面に出した速球と鋭く落ちるフォークに定評がある。

■岩本氏がトレードを語る

吉田輝星トレードの背景を岩本勉氏が分析 「一人前になってくれ」とエールも