●大衆ステーキチェーン『いきなりステーキ』と『やっぱりステーキ』。どっちがお得で美味しいのかを食べ比べてレビュー!

 大衆ステーキ専門チェーン『いきなりステーキ』と『やっぱりステーキ』。東京発の『いきなりステーキ』と沖縄発の『やっぱりステーキ』は、両者とも全国に広く展開する人気ブランドです。都内では東京・吉祥寺駅の南口エリアに、この2ブランド双方の店舗があります。

『いきなりステーキ』と『やっぱりステーキ』が同じエリア内にある吉祥寺駅・南口エリア
いきなりステーキ』と『やっぱりステーキ』が同じエリア内にある吉祥寺駅・南口エリア

 ただでさえ飲食店の移り変わりが激しい吉祥寺駅の南口エリアにおいて、互いに意識し合いながら、そして他飲食業に負けまいと切磋琢磨しているように感じられます。その一方、一見、ブランド名の語感は似ていながらも、よく見ると店構えもメニューも異なるのも興味深いところ。『いきなりステーキ』と『やっぱりステーキ』、果たしてどちらの店のステーキがお得で美味しいのでしょうか?

 今回は、定番メニュー「サーロインステーキ」をテイクアウトし、実際に食べ比べしレビューしていきます。

コスパはさておき、やはり美味しい『いきなりステーキ』

『いきなりステーキ』の「サーロインステーキ(200g)」2200円+「ライス」190円(※価格は全て税込)
いきなりステーキ』の「サーロインステーキ(200g)」2200円+「ライス」190円(※価格は全て税込)

 まずは『いきなりステーキ』の「サーロインステーキ(200g)」から見ていきます。200gで2200円という価格で調理費、副菜、ソース、ガーリックチップ、包材などを除いてザックリ計算すると、100g=1000円前後の肉ということになります。精肉店で「100g=1000円前後の肉」となれば結構な高級肉を購入できますが、そこはツッコミません。しかし、ライスを190円で追加することを含めると、結構コスパは良くない印象も受けました。

しかし、肉の美味しさ・調理具合はとにかく絶品!
しかし、肉の美味しさ・調理具合はとにかく絶品!

 問題はここからです。実際に食べてみると、かなり良質な肉が使われており、そして焼き加減もムラがなく繊細。テイクアウトにして冷めても十分美味しくいただけるところは、さすが『いきなりステーキ』と言わざるを得ません。また、副菜のガーリックチップとの相性も良く、ライスがどんどん進みました。

いきなりステーキ』が長きに渡ってファンからの支持を得て、それほど「高い」といった声を聞かないのも、全てこの高いクオリティがゆえのように思いました。

●SHOP INFO

店名:いきなりステーキ 吉祥寺店

住:東京都武蔵野市吉祥寺南町1丁目1-8 けやきビル1F
TEL:04-2240-5262
営:11:00~22:00
休:なし

コスパ最強で肉感たっぷりの『やっぱりステーキ』

『やっぱりステーキ』の「サーロインステーキ(200g)」1980円 ※「ライス」「スープ」付き
やっぱりステーキ』の「サーロインステーキ(200g)」1980円 ※「ライス」「スープ」付き

 続いて『やっぱりステーキ』の「サーロインステーキ(200g)」。『いきなりステーキ』の同等商品が「ライス別売」だったのに対し、『やっぱりステーキ』はライスはもちろんスープもセットで販売されています。それで価格が1980円(税込)なので、コスパで言えば、確実に『やっぱりステーキ』に軍配が上がります。これで味も『いきなりステーキ』と同等だと嬉しいのですが、果たしてどうでしょうか?

『いきなりステーキ』よりも肉々しい印象の『やっぱりステーキ』の肉
いきなりステーキ』よりも肉々しい印象の『やっぱりステーキ』の肉

やっぱりステーキ』の「サーロインステーキ」は、かなり肉々しい印象で、全体的にも固めです。この辺の好みは賛否が分かれるところですが、肉のクオリティや調理技術で言えば『いきなりステーキ』のほうが上であるように思いました。

 しかし、『やっぱりステーキ』が絶対的に劣っているのか、と問われればそういうわけではありません。前述のコスパの良さに加え、「テイクアウトでも食べやすいよう小ぶりにカットしている」といった客への配慮が素晴らしく、後発ブランドながらも根強い支持を得ている理由は、こういった点にあるように思いました。

●SHOP INFO

店名:やっぱりステーキ 吉祥寺店

住:東京都武蔵野市吉祥寺南町1丁目9-6 R・MATSUBARA
TEL:04-2246-2989
営:11:00~21:30
休:なし

結論! クオリティ重視なら『いきなり』、コスパ&サービス重視なら『やっぱり』

なかなか興味深い食べ比べでした!
なかなか興味深い食べ比べでした!

いきなりステーキ』と『やっぱりステーキ』双方の「サーロインステーキ」を食べた印象をまとめると、価格は二の次でクオリティを重視する場合は『いきなりステーキ』のほうが良く、それよりもコスパの良さとサービスを重視するのであれば『やっぱりステーキ』のほうが良いということです。

 また、店構え的には、『いきなりステーキ』が調理にこだわりながらもファストフード的な趣きがある一方、『やっぱりステーキ』はカフェ的な趣きを打ち出している点も興味深い違い。一見、似ている両ブランドですが、甲乙つけるのが非常に難しい結果になりました。ここまで読んでくださった皆様はどちらのブランドに興味を持たれましたか? ぜひあなた好みのチョイスで、美味しいステーキを味わってくださいね。

(取材・文◎加賀ま波、松田義人)

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