プレミアリーグ第13節、マンチェスター・シティvsリバプールが、日本時間25日21:30にエティハド・スタジアムでキックオフされる。熾烈極まるリーグタイトル争いを占う本命同士の今季初対決だ。

首位のシティ(勝ち点28)はインターナショナルブレーク前に行われた前節、チェルシーとのアウェイゲームを4-4のドローで終えてリーグ連勝が「3」でストップ。FWハーランドの2ゴールなどによって3度リードを得たものの、今季の上位対決で粘り強さを見せるブルーズ相手に今季最多4失点を喫し、もったいない勝ち点逸となった。また、チャンピオンズリーグ(CL)は2節を残して決勝トーナメント進出を決めたものの、ここからの超過密日程に向けて一部主力にコンディションの問題が相次いでおり、次節トッテナム戦を含めてリーグ4連覇へ最初の正念場を迎える。

対する2位のリバプール(勝ち点27)は、前節のブレントフォード戦をFWサラーの2ゴールなどで3-0の快勝。その前の公式戦2試合ではルートン・タウン、トゥールーズと格下相手に1分け1敗と低調な出来に終わっていたなか、きっちりバウンスバックを達成。良い形で代表戦による小休止に入っていた。多くのライバルが今回のインターナショナルブレークで離脱者を出したなか、クロップのチームは軽傷を抱えていた数選手がいずれもチームトレーニングに復帰。厳しいワールドカップ予選やユーロ予選を戦った一部主力のコンディションは懸念材料も、良い形で敵地での大一番に臨む形となった。

なお、昨シーズンの1勝1敗の戦績を含めて近年実力拮抗の今カードは、2014-15シーズンから2016-17シーズンにかけてのリバプールの4連勝を最後に、いずれも連勝がない。前回対戦はシティが4-1で勝利し、ホームでは7戦無敗(4勝3分け)を継続中だが、今季最初の対決で久々の対リバプール連勝を決められるか…。

マンチェスター・シティ
【4-2-3-1】
▽予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.

GK:エデルソン
DF:ウォーカー、ルベン・ディアス、アカンジ、グヴァルディオ
MF:ロドリベルナルド・シウバ
MF:フォーデンアルバレス、グリーリッシュ
FW:ハーランド

負傷者:GKエデルソン、DFアケ、ストーンズ、セルヒオ・ゴメス、MFコバチッチデ・ブライネ、マテウス・ヌネス、FWハーランド
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはストーンズ、セルヒオ・ゴメスデ・ブライネの欠場が確定。軽傷を抱える選手の中ではエデルソン、ハーランドらはチームトレーニングに復帰しているが、コバチッチは難しそうだ。

スタメンはエデルソン、ハーランドの復帰を前提に前述の11名の起用を予想。アレクサンダーアーノルドやマティプを相手に仕掛けで脅威になれるドクの起用も考えられるが、ビッグマッチでより守備で気を利かせられるグリーリッシュを起用するとみる。また、ベルナルド・シウバを右に置き、リコ・ルイスを中盤に置く形もありそうだ。

リバプール
【4-3-3】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:アリソン
DF:アレクサンダー=アーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ツィミカス
MF:ソボスライ、マク・アリスターグラフェンベルフ
FW:サラー、ヌニェス、ジョタ

負傷者:DFロバートソン、MFバイチェティッチ、チアゴ
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはジョーゴメスグラフェンベルフ、コナテ、カーティス・ジョーンズらがチームトレーニングに復帰し、ロバートソンと中盤のスペイン人2選手を除き全選手が起用可能な状況だ。
スタメンに関しては復帰組と代表戦で長距離移動を強いられた南米勢のコンディションに左右される部分はあるが、前述の11名の起用を予想。ただ、コナテやカーティス、遠藤航、ルイス・ディアス、ガクポらの起用も十分に想定される。

★注目選手
マンチェスター・シティ:MFベルナルド・シウバ
Getty Images

ビッグマッチで存在感示す至高のマルチロール。例年、去就が取り沙汰されるものの、稀代の名将の信頼の厚さは変わらず。今季も開幕からリーグ戦9試合3ゴール3アシストと安定した数字を残し、アーセナルマンチェスター・ダービーチェルシーとここまでのビッグマッチでも攻守両面で見事な存在感を示している。

今回の試合では右ウイングではなく中盤の中央でインサイドハーフセントラルMFの役割を行き来しながら、守備ではバランサー、攻撃では周囲とリンクしながらボールの経由点、崩しの起点、フィニッシャーと多岐に渡る仕事が要求される。

そのなかでソボスライ、グラフェンベルフといったフィジカルアスリートとの激しいマッチアップを繰り広げつつ、中盤の守備に関しては隙も見受けられるアンカーマク・アリスターを相手に嫌らしい立ち位置、得意の駆け引きで出し抜き、ゴールやアシストという決定的な仕事にも絡みたい。

リバプール:FWダルウィン・ヌニェス
Getty Images

加入2年目で完全覚醒間近の大器。昨夏、ベンフィカから最大1億ユーロと言われる高額な移籍金で加入したウルグアイ代表FWだが、加入1年目は公式戦42試合15ゴールと数字的には及第点もパフォーマンス自体は粗さが目立つ期待外れのデビューシーズンとなった。

それでも、加入2年目はリバプールのセンターフォワードとしての動きに順応し、周囲との連携構築も進んだなかで公式戦17試合7ゴール6アシストと上々の序盤戦を過ごす。もちろん、幾つかの試合では信じがたい決定機逸で批判を浴びることもあったが、昨季に比べてフィニッシュの局面での判断、精度は確実に向上している。

今季のニューカッスル戦で数的不利のチームを逆転勝利に導く圧巻の2ゴールを記録した一方、プレミアリーグビッグマッチではいまひとつ存在感を放てずにいる。ただ、ウルグアイ代表では直近のブラジル戦、アルゼンチン戦と痺れるゲームで決定的な仕事を果たしており、今回のシティ戦でチームを勝利に導く働きをみせ、完全覚醒へのきっかけとしたい

久保所属のソシエダvsザルツブルク、AEKアテネvs三笘所属のブライトンなど
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