ボカ・ジュニオルスが、アトレチコ・パラナエンセ所属のチリ代表MFアルトゥーロ・ビダルを獲得する可能性があるようだ。25日、アルゼンチンメディア『オレ』が報じた。

 ボカの副会長を務めるフアン・ロマン・リケルメ氏は、以前からビダルの獲得に興味を示し、ビダルもボカ行きを前向きに考えているという。
 
 今年8月にはビダルが「自分に電話をかけないといけないのはロマン(リケルメ)だ。彼はそのことを知っているよ。自分のアトレチコ・パラナエンセとの契約は12月までなんだ」と話し、来年のフリー移籍が可能であることを示唆。すると、その直後にリケルメ氏が「ビダルがボカに来れるよう、彼に電話をした。今回は実現しなかったが、(彼がボカ行きを望んでくれることは)誇りだ」と語り、それ以降も両者の間で連絡が維持されているという。

 そんななか、リケルメ氏は12月2日(翌3日に延期される可能性もある)に行われるボカの会長選挙に立候補しており、同選挙で勝利した場合ビダルの獲得に動くだろうと報じられている。

 現在36歳のビダルは、2006年に母国チリのコロコロでプロデビュー。2007年夏にはレヴァークーゼン移籍を果たし、初の欧州5大リーグに参戦。2011年夏にはユヴェントスに加入し、所属4シーズンでセリエA4連覇に貢献。2015年夏にはバイエルンへと活躍の場を移し、退団するまでの3年間で3回のブンデスリーガ優勝を経験した。2018年8月にバルセロナへ移籍すると、1年目でラ・リーガ優勝。2020年9月にはインテルに加入し5年ぶりのイタリア復帰を果たすと、直後のシーズンにはセリエAでスクデットを獲得した。

 その後、ヨーロッパに別れを告げ、2022年7月にブラジルのフラメンゴに移籍し、2023年7月からはアトレチコ・パラナエンセに所属。しかし、9月にチリ代表の一員として臨んだFIFAワールドカップ26・南米予選のコロンビア代表戦(0-0の引き分け)でヒザに重傷を負い、現在もプレーできない状態となっている

ボカが獲得を狙っているというビダル [写真]=Getty Images