プレミアリーグ第13節が25日に行われ、ブライトンとノッティンガム・フォレストが対戦した。

 相次ぐ負傷者に悩まされているブライトンは、プレミアリーグの直近6試合を4分2敗で終えた。クラブ史上初参戦となったヨーロッパリーグ(EL)では2連勝を飾っているが、プレミアリーグでは未勝利が続いている。今節はここまで3勝4分5敗のノッティンガム・フォレストと敵地で激突。今季公式戦全17試合に出場している三笘薫は、負傷の影響で今季初のメンバー外に。ルイス・ダンクパスカルグロス、アンス・ファティといった面々がスターティングメンバーに並んだ。

 試合は立ち上がりの3分に動く。ノッティンガム・フォレストは自陣でのボール奪取から、モーガン・ギブス・ホワイトが敵陣右サイドをドリブルで持ち運ぶ。深い位置まで駆け上がってクロスボールを送ると、ファーサイドで待っていたアンソニー・エランガがヘディングシュートを沈めた。この試合最初の攻撃でホームチームが均衡を破り、先手を取っている。

 早い時間帯から1点を追いかける試合展開を強いられたブライトンだったが、20分にはさらなるアクシデントが発生。ファティが筋肉系トラブルによりプレー続行不可能となり、代わってジョアン・ペドロがピッチに送り出された。三笘とともに攻撃陣をけん引していたファティを欠くこととなったが、26分には良い形で相手ゴールへ迫る。敵陣中央でビリーギルモアからのパスを引き出したグロスが斜めのパスをつけると、中央へ走り込んだアダム・ララーナがスルーし、ボックス中央付近で待っていたファーガソンが右足で叩き込む。ブライトンが綺麗な崩しを得点に結び付け、試合は振り出しに戻った。

 前半はこのまま1-1で終了するかに思われたが、アディショナルタイムに再びスコアが動く。相手を敵陣に閉じ込めた状態の中、最終ラインでボールを持ったヤン・ポール・ファン・ヘッケが右サイドへ展開。大外で前を向いたグロスがアーリークロスを送ると、ボックス中央に走り込んだジョアン・ペドロが頭で沈める。途中出場のストライカーが早速結果を残し、ブライトンが逆転に成功してハーフタイムに突入した。

 後半に入ると56分、敵陣中央で前を向いたギルモアが右足で浮き球のボールを蹴り込むと、ボックス左で待っていたダンクが頭で折り返す。中央にポジションを取っていたJ・ペドロがクリスウッドに倒され、ブライトンがPKを獲得した。キッカーを務めたJ・ペドロはGKの逆を突く一撃をゴール左下に沈め、ブライトンが勝利を手繰り寄せた。

 逆転を許したノッティンガム・フォレストもここから反撃へ。70分、敵陣中央やや左寄りの位置で前を向いたムリーリョが左足でクロスボールを上げると、ボックス内でカラムハドソン・オドイがジャック・ヒンシェルウッドに倒され、PKを獲得した。このジャッジに納得できなかったブライトンダンクアンソニー・テイラー主審に抗議し、イエローカードが提示される。さらに、その後もテイラー主審に抗議を続け、2枚目のイエローカードで退場処分となった。このPKをギブス・ホワイトがゴール左下に突き刺し、ノッティンガム・フォレストが1点差に詰め寄っている。

 その後は数的優位となったノッティンガム・フォレストが怒涛の攻撃を披露。86分には右からのクロスボールをギブス・ホワイトが頭で合わせるも、このシュートはゴール右へ。後半アディショナルタイムには左サイドから仕掛けたハドソン・オドイがカットインからクロスボールを送ると、ボックス右からエランガが頭で折り返し、最後はライアン・イェーツがヘディングシュート。強烈な一撃は枠を捉えたが、ここはGKバルトフェルブルッヘンが好セーブを見せた。

 試合はこのままタイムアップ。ブライトンが苦しみながらもプレミアリーグ7試合ぶりの白星を飾った。一方のノッティンガム・フォレストは今季2度目の連敗を喫している。

 次週にはヨーロッパのカップ戦が予定されており、EL参戦中のブライトンは30日に敵地でAEKアテネと対戦する。次節のプレミアリーグでは、ブライトン12月3日に敵地でチェルシーと、ノッティンガム・フォレストは同2日にホームでエヴァートンと対戦予定だ。

【スコア】
ノッティンガム・フォレスト 2-3 ブライトン

【得点者】
1-0 3分 アンソニー・エランガ(ノッティンガム・フォレスト)
1-1 26分 エヴァン・ファーガソン(ブライトン
1-2 45+4分 ジョアン・ペドロ(ブライトン
1-3 58分 ジョアン・ペドロ(PK/ブライトン
2-3 76分 モーガン・ギブス・ホワイト(PK/ノッティンガム・フォレスト)

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2ゴールで勝利に貢献したジョアン・ペドロ [写真]=Getty Images