26日、明治安田生命J3リーグ第37節の8試合が各地で行われた。

2連敗中とJ2昇格に向けて足踏みが続く2位・鹿児島ユナイテッドFC(勝ち点58)は、11位のアスルクラロ沼津(勝ち点51)とホームで対戦。前半はゴールレスで終えたものの、後半に入り鹿児島が先制する。65分、右CKをニアでそらした米澤令衣のヘディングシュートがファーサイドネットを揺らした。

これで勢いに乗った鹿児島は4分後に追加点。右サイドを抜け出した端戸仁がそのままボックスに侵入し、左足でゴール左隅を射抜く。2-0で4試合ぶりの白星を手にした鹿児島は、勝ち点を「61」に伸ばした。

こちらも2連敗中の3位・カターレ富山(勝ち点56)は、19位・テゲバジャーロ宮崎とのアウェイゲームに臨んだ。スコアが動いたのは39分、右からのクロスにファーの伊藤拓巳が頭で合わせて富山がリードを得る。2分後には独力でゴール前まで持ち込んだマテウス・レイリアが冷静にGKとの一対一を制し、富山の2点リードでハーフタイムを迎えた。

後半に入ると、PKを含む2点を追加したマテウス・レイリアがハットトリックを達成。その後も猛攻を見せた富山は計6ゴールの大勝を飾り、逆転でのJ2昇格に望みを繋いだ。

その他、すでにJ3優勝&J2復帰を決めている愛媛FC(勝ち点70)は2連敗を喫し、4位・奈良クラブ(勝ち点54)は4試合ぶりの黒星で7位に後退している。この結果、鹿児島と富山の2チームが2位の座をかけて運命の最終節を迎えることとなった。

また、同日に行われた日本フットボールリーグ(JFL)最終節ではJリーグ入会“継続審議“のレイラック滋賀ドローで終え、3位に転落。JFLの2位以内にJ3昇格要件を満たすクラブがなくなったことから、J3で最下位のギラヴァンツ北九州は残留が確定となった。

明治安田生命J3リーグ第37節
11月26日(日)
愛媛FC 1-2 ヴァンラーレ八戸
テゲバジャーロ宮崎 0-6 カターレ富山
奈良クラブ 1-2 ガイナーレ鳥取
Y.S.C.C.横浜 1-1 AC長野パルセイロ
鹿児島ユナイテッドFC 2-0 アスルクラロ沼津
SC相模原 0-0 いわてグルージャ盛岡
ギラヴァンツ北九州 1-2 福島ユナイテッドFC
カマタマーレ讃岐 0-0 松本山雅FC

11月25日(土)
FC今治 3-1 FC大阪
FC琉球 0-1 FC岐阜

明治安田生命J3リーグ順位表
1位:愛媛FC|勝ち点70/+10
2位:鹿児島ユナイテッドFC|勝ち点61/+17
―――――J2昇格
3位:カターレ富山|勝ち点59/+10
4位:FC今治|勝ち点56/+11
5位:ガイナーレ鳥取|勝ち点55/+5
6位:ヴァンラーレ八戸|勝ち点55/+2
7位:奈良クラブ|勝ち点54/+12
8位:FC岐阜|勝ち点54/+10
9位:松本山雅FC|勝ち点54/+5
10位:FC大阪|勝ち点53/+4
11位:Y.S.C.C.横浜|勝ち点52/-1
12位:アスルクラロ沼津|勝ち点51/+1
13位:いわてグルージャ盛岡|勝ち点51/-2
14位:AC長野パルセイロ|勝ち点49/-8
15位:福島ユナイテッドFC|勝ち点46/-5
16位:カマタマーレ讃岐|勝ち点44/-15
17位:FC琉球|勝ち点42/-18
18位:SC相模原|勝ち点40/-4
19位:テゲバジャーロ宮崎|勝ち点38/-21
20位:ギラヴァンツ北九州|勝ち点28/-13