マンチェスター・ユナイテッドに所属するイングランド代表FWジェイドン・サンチョが、1月にユヴェントスへ移籍する可能性があるようだ。25日、イタリアメディア『カルチョメルカート』が報じている。

 現在23歳のサンチョは2021年夏に移籍金7300万ポンド(約134億円)でドルトムントからマンチェスター・ユナイテッドに加入。昨季は公式戦41試合に出場し、7ゴール3アシストを記録した。

 さらなる活躍が期待された今季だったが、サンチョ9月3日に行われたプレミアリーグ第4節のアーセナル戦(1-3で敗戦)でメンバー外に。試合後、その理由について聞かれたエリック・テン・ハフ監督は「ジェイドンはトレーニングのパフォーマンスに基づいて選ばなかった」と説明。しかし、この発言を受け、サンチョは自身のX(旧ツイッター)で「読んだものすべてをどうか信じないでほしい。今週のトレーニングではとてもうまくやっていた」と指揮官が説明したメンバー外の理由を真っ向から否定した。

 この発言を受け、マンチェスター・ユナイテッド9月14日に「サンチョはチームの規律問題が解決するまで、ファーストチームのメンバーから離れて個人トレーニングプログラムを続けることになる」と声明を発表。また、指揮官サンチョに対して謝罪を求めているものの、サンチョは謝罪要求を拒否しているとも伝えられており、今冬での退団が噂されている。

 そんななか、今回の報道によると、サンチョにはユヴェントスが関心を寄せている模様。1月に買い取り義務を伴わないレンタル移籍での獲得を検討しているという。しかし、ユヴェントスサンチョの高額な年俸を負担する余裕はないとのことで、給与総額の3分の1を負担する意向を示していると報じられている。なお、レンタル期間は1月からシーズン終了までの約6カ月間を希望しているようだ。

 同メディアは、マンチェスター・ユナイテッドは通常このようなオファーは受け入れないが、テン・ハフ監督とサンチョの関係性を考慮すると、サンチョの1月での退団は避けられないとし、ユヴェントスのオファーを受け入れる可能性があると指摘している。

 指揮官との対立が続いているサンチョだが、果たしてどのような結末を迎えることとなるのだろうか。今後の動向に注目が集まる。

移籍が噂されるサンチョ [写真]=Getty Images