ちょっとした交流のつもりで1羽にクラッカーを与えたら大勢の仲間を連れて戻ってきたり、鳥よけシートをクチバシで全部はがして捨てたりと、ちゃっかりめいた切れ者ぶりに定評があるキバタンの愛らしいギネス記録が話題になっている。
先日世界記録に名を連ねたのは、バードトレーナーの飼い主が目を見張るほど頭が良く、のみ込みも早いオスのアオメキバタン、チコ(7歳)だ。
日頃からたくさんのパフォーマンスを披露する器用な彼が、キックボードで5メートルを完走。14.58秒の最速記録を出したそうで、自らのもつ記録を更新した。
【画像】 キバタンがキックボードで5メートル走り最速記録を樹立
ブルガリアでプロの鳥のブリーダーで鳥のトレーナーもしているカロヤン・ヤヴァシェフさんのペットのチコは、キックボードで移動するのが好きなアオメキバタンだ。
今回チコはそのキックボードで規定の5メートルを完走。自己最高記録を出した。
初挑戦からまもなく14.58秒の最速記録でギネス認定
この記録にチコが初挑戦したのは2022年の2月だった。その時の記録は17.79秒だった。
ところが彼はそのわずか5日後、イタリアのテレビ番組で再挑戦した際に14.58秒と大幅にその記録を更新した。その最速記録は今年9月に正式にギネス認定されている。
ときどき立ち止まりつつも5メートルをちゃんと完走。
「あ、ゴールの線超えなきゃね」
って乗り直しているところも可愛いな
小さな三輪車で走るパフォーマンスも
コツがわかるとすぐにタイムを縮めるあたり、さすがキバタン先輩って感じだが、実はチコはただのキバタンではなく、ブルガリアを拠点にパフォーマーとして活躍している。
先ほどのテレビ番組「Lo Show dei Record」はギネス記録の挑戦番組だったが、彼はそこでもカロヤンさんや仲間と一緒に、小さな三輪車に乗るパフォーマンスを披露していた。
スポンジのように次から次へと教えたことをマスター
チコは3カ月のときからカロヤンさんと暮らしているが、鳥を良く知るカロヤンさんから見ても、チコのパフォーマンス能力はことのほか高く、まるでスポンジのように、次から次へと教えたことをマスターするという。
チコの才能は生まれつきのものです。より本格的な技を教えても、教えるそばからいともたやすく最後までこなしますから
キックボードの運転もチコにとっては遊びみたいなもの。大好きなカロヤンさんの前で「ほらね。こんなのも乗れるよ!」といわんばかりにやってみせてるフシもある。
キバタンの亜種。目の周りが青さが特徴のアオメキバタン
アオメキバタン(Triton Cockatoo)は、パプアニューギニアとその周辺部に生息するオウム目オウム科のキバタンの亜種で、目の周りが白じゃなく青みを帯びている。体長は約45~55cm、体重は約550~600gほど。
ほかのキバタン同様にとても知能が高く、旺盛な好奇心で新しいものごとを覚えるのも得意。ヨーロッパと米国ではペットとして定着している種でもあるそう。
カロヤンさんの絶賛からすると、賢くて器用なチコはまだかなりのポテンシャルを秘めてる様子。
実は本気出したら倍速でいけるとか?この記録に限らず他のオウム部門のギネスも開拓しそうだ。
References:guinnessworldrecords / facebook / wikipediaなど /written by D/ edited by parumo
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